Do you stil …【2】

#76 ページ32

【You side】


言わなきゃ、


もう大丈夫だよって





玲於が守ってくれるからって、





優しい手に引かれてソファに2人で座る







涼太「で？なにがあったの」





テーブルに私の分と自分のふたつのグラスを置いてまた隣に腰をかけてくる








『もう大丈夫だよ』









涼太「大丈夫って？」









−『玲於と付き合うことにしたの』






涼太は飲もうとしていたグラスを口元ギリギリまで運んで急いで机に戻した







涼太「え？」







『すごくいい人だから』









涼太「知ってる」









『だから、もう涼太は私に気使わなくて大丈夫』









涼太「Aなんか勘違いしてない？」









『勘違い？』









涼太「俺、気なんて使ってなかったよ？」









子犬みたいに目をまん丸くして私のことをじっと見てくる









涼太「玲於のこと、好きなんだよね？」









『……』









え？って半分笑いながら私の顔を伺ってくる









『すき』









涼太「そっか」









少しだけ儚そうに笑ったその顔になにか意味はありましたか？

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