Do you stil … (ページ41)

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『ごめん、払ってもらっちゃって』

涼太「大丈夫、俺が勝手に乗せたんだから」

『玲於くんもわざわざ席変わってもらっちゃって』

玲於「全然」

突然風が吹きワンピースの裾がめくれ上がる

『？』

右を見ると玲於くんが私のワンピースをそっと抑えた

玲於「セーフ」

やだ、恥ずかしい

『ありがとう』

涼太「２人ともはやくー」

玲於「今行くっ！」

行こ、って玲於くんが手を引っ張ってエントランスに駆け出す

見かけによらず大きくてしっかりした手が私の左手首を掴んでいる

玲於くんてモテそう

そんなこと考えていたら私たちの階まで来ていた

『じゃあ、わたしはこれで』

涼太「寄ってかないの？」

『え、いいの？』

玲於「せっかくだし」

『……じゃあ』

荷物だけ部屋において涼太の部屋に入る

涼太「はい、玲於これねー」

玲於「あざっす」

『なに？それ』

涼太「玲於の忘れ物ー。」

『えー、玲於くんまた忘れ物したのー？』

玲於「いや、色々ありまして」

『私が言ったこと全然響いてないじゃん』

玲於「でももうあれは忘れ物レベルじゃないですから」

涼太「なに、玲於２回目なの？」

『そう笑前は私の部屋に大事なもの忘れてって笑』

玲於「やめてください笑」

涼太「玲於、顔赤くない？照れちゃった？」

玲於「涼太くん。やめて。」

涼太「はいはいごめんね笑」

そう言って涼太が私と玲於にオレンジジュースを渡す

玲於「あれ？涼太くんオレンジジュースなんて珍しい」

涼太「んー、ちょっとねー」

そう言って私の方をみて眉をあげる

それからどうぞ、って口パクして

……覚えてるの？

私がオレンジジュース好きだって

玲於くんのコップには氷が2つ

私のにはゼロ

ねぇ、これも？

私が飲むの遅くて氷入れると味が薄まるからって

涼太が氷入れてくれなかったの

それも？

これ全部４年前の私を覚えてるのかな？

玲於「Aさん？」

『あ、なんだっけ』

玲於「いや、ずーっとコップ持ったまま動かないから」

『あぁ、ごめん笑』

玲於くんに聞こえてない？

心臓がうるさい

もう普通じゃいられなくて顔が熱い

あー、もう熱かな。

ちがうな

いっそのこと熱になってしまいたい

体の熱が止まらない23時