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「俺、Aのこと好きなんだけど。」









そう言ったのは、自分の気持ちに気づいてから2ヶ月後の放課後のことだった。









今思い返せばロマンもクソもない告白だ。
放課後の教室で2人で任務の報告書を書きながら他愛もない会話をしている最中。ポロっと"好き"その言葉が出てしまった。









報告書を書いていたAの手は止まって理解できないとでもいうような顔をしてこちらを見てきた。









「五条くん、今なんて」









今なんて言った?そう言いかける彼女の手を取って被せるように好きだ。付き合って欲しい。というと彼女の目からは涙が溢れ出した。









「俺のことそんなに嫌だった?ごめんそうとは知らずに俺今までめちゃくちゃ話しかけてたし…」









「私も五条くんのこと好き!!!!」









今度は彼女が俺の言葉に被せて今まで聞いたことの無い勢いで言ってきた。その姿が愛らしくてつい微笑んでしまう。









「じゃあ付き合ってくれるってことでいいの?」









まだ収まらない涙を堪えながら彼女は幸せそうな顔ではいっ…!と言った。









俺はこの日初めて幸せというものがわかった気がした。

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このか(プロフ) - はじめまして!完結おめでとうございます!とても面白くて感動して泣いてしまいました。夢主目線の番外編読みたいので書いていただけると嬉しいです! (2020年11月23日 19時) (レス) id: 9b416e9a45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:萌咲 | 作成日時:2020年11月22日 21時

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