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推しに喝を　k.k side ページ27

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『ごめん、帰るね』




そう言って走って帰ってしまったAさん




なにか間違ったことをしたなら、




すぐに謝る。けど




足が動かなかった




すると隣にいた紗香ちゃんはため息をついた




紗「これほどの人でしたか、壱馬さんは」



「はい、？」



紗「これから言う無礼をお許しください」



「え、あ、はい」



紗「まず、なんでAなんですか」



「え、何がですか「わかってない時点でダメです」



紗香ちゃん、いや紗香さんは




キリッとした目で言った




紗「話す相手です、他いるじゃないですか」




「それはっ、！……」




紗「それは、なんですか？」




「っ、」



紗「はぁ、Aはあなたのファンでした」



「、だから、なんですか」



紗「あの様子じゃ前も会ってたみたいですけど、毎回頑張って話してると思いますよ。会うとき全てバクステ、みたいな」



紗「それ、壱馬さんが推しいるかわかりませんが、毎回それだったらどう思います？」




「え、まぁ、嬉しいですけど…」



キサラギに会えるのは嬉しい…けど、毎回ってなると楽しみが薄れるような…



紗「プラス、壱馬さんの友達が推しと仲よーく話してる、嫉妬しません？」




まぁ、陸さんとキサラギが話してたら、…妬くな。



紗「Aは今、その状態です。
あと、ファンって言いましたけど正式にはアズラー&リクルーなんで。」




「あ、ええ、そうなんですね、…」




紗「覚悟が甘いですよ、壱馬さん。」




少し、悔しい。いやめっちゃ悔しい



紗「でも！私は壱馬さんならA、任せられます」



では、と去っていった紗香さん。




任せられるって、それって






俺がAさんが好きみたいじゃん





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