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57話 ページ18

呆気に取られている男たちを見て、今だ、と言わんばかりに飛びつき蹴り飛ばしていく。

いかにも痛そうな音をたてて、大男たちが崩れ落ちていく様は哀れでしょうがない。

『あは、あっはは……は〜ぁ…』


どんどん、この数か月間作り上げた中原Aが溶けて消えていくような気がする。


一番偉いであろう男以外全員の意識を奪った後、私はその男へと近づく。…そう、私を刺した男である。
意識こそあるが、異能力者でもない、一般的な戦闘能力しかない図体だけデカい奴。…私の相手じゃない。

男「な、なんなんだよ…お前……」


『何…って、あなた先ほど言っていたじゃないですか。朝霧A…と。』

男「聞いてない、聞いてないッ!!!!こんな、ポートマフィアのただの情報員が、こんな、…こんな……」


嘆くようにそう叫ぶ男。後ろから聞こえる、ポートマフィア……?という困惑した子供たちの声。



あ〜そこまでの情報しか得られていないのか。指名手配されているくらいなのに。
う〜ん、言っていいものか、まぁ、どうせコイツすぐ軍警行きかうちの拷問部屋行きだしな、別にいいか。この姿とももうお別れだし。…使い捨ての駒だろうからな。



私はこの男にだけ聞こえるように距離を詰め、耳元で囁く。

『ふ〜ん………なんか勘違いしているようだから教えてあげるけど、私、幹部だからね?』


そのころにはもう、私はほとんど朝霧Aだった。




.









.




及川side


今までのことがなにもなかったかのように自分よりもはるかに大きい相手を素手でなぎ倒していったAちゃんを、呆然と眺めてしまった。
思ってたよりも全然力が強いんだなぁ、火事場の馬鹿力でも働いてるのか。正義感がつよいんだな、と、恐怖や心配、安堵で体は動いてくれないのに、おかしくなった脳はひたすらに動いた。

無駄がなく、本当に腹を刺されているのか、傷が広がるんじゃないかと心配していたが、平然とした普段通りの表情で、何人もいた武装した男たちを一人で片付けてしまうと、さっきAちゃんを刺した男の前に立って話始めた。





最初は脈絡のない話をしているのだと思ったが、数回言葉を重ねると、男は吹っ切れたように突然叫び始めるから驚いた。

男「聞いてない、聞いてないッ!!!!こんな、ポートマフィアのただの情報員が、こんな、…こんな……」







『ポート、マフィ……ア、?』

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フブキ(プロフ) - すごぉ!!!原作かと思うくらい自然に入り込んでるぅ!!これはもう応援するしかない!! (4月5日 13時) (レス) @page25 id: 3afeff018b (このIDを非表示/違反報告)
結葉(プロフ) - 続きを待ってます”!!!!!!!! (1月29日 13時) (レス) id: 119a923417 (このIDを非表示/違反報告)
- おもしろいですこれからの投稿楽しみの極みですこれからも頑張って欲しいです無理もなさらないでください (2023年2月14日 17時) (レス) @page9 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆゆゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます! 無理しない程度に更新頑張ってください! (2023年1月25日 17時) (レス) @page16 id: c7cab9eb3b (このIDを非表示/違反報告)
神作者程更新遅く思うのなんなん? - うわああああ!!!更新ありがとうございます!!照明が消えたってことは敵襲!?ハイキューのメンツに夢主ちゃんの素顔がバレたときの反応が気になる…!!無理せず更新頑張ってください!!! (2022年8月27日 16時) (レス) id: 4d4cf08761 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒔野 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年10月17日 18時

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