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30話 ページ34

木葉side



転校生が来た。

女子たちがきゃあきゃあ言っていたから、何だと思って覗きに行ったら超絶美男子がそこに居た。

…というのがつい1週間前の話。


鳶色の蓬髪を片方だけ耳にかけ、ヘアピンで止めた、掴みどころのなさそうな優男、というのが印象だ。
(でっぷるの太宰さんだと思ってもらえれば)

最近になっては女子たちがソイツを『王子』などと呼びはじめるまでだ。

喋ったことは無いからどんな奴だかわからないが、とりあえずクソ羨ま。とだけ言っておく。


…ただ1つ、謎だったのは、これから夏本番だと言うのにも関わらず黒のハイネックを制服の下に着ていることだった。









いつもバレー部のメンバーで屋上で飯を食う事になっていたため、鷲尾と一緒に屋上までの階段を登る。


扉を開ければ、うるせぇアイツがこっちに向かって叫ぶ


木兎「ヘイヘイヘーイ!木葉と鷲尾おせぇぞ!」


赤葦「木兎さん、飲み込んでから喋りましょう」


…もちろん頼りになる冷静な後輩もいる。

『しょうがねぇだろ〜今日購買だったんだよ


…ん、あれ、小見と猿杙と尾長は?』


そう言えば、と何人か居ないことに気付く。



赤葦「尾長は今日は教室で食べるそうです。」

木兎「他はしらねーよ?早く食おーぜ!!」

『はいはい分かったよ』




ダラダラと喋りながら飯を食ってると、ガチャ、という音とともに屋上の扉が開く。




?「おや、先客がいたようだ。」



ドアを開け、にこりと微笑んだのは、先程から考えていた例の"王子"


木兎「あ!王子じゃねーか!!」


赤葦「王子…?」


王子「ああ、君は確か同じクラスの木兎…くん?だったよね。

君たちはその友達、とかかな?ご存知の通り転校してから王子なんていうあだ名を付けられてしまってね。

本名は、太宰……………太宰治だよ。」



にこ、とまた笑う。


『んで、太宰はなんでこんな所に』


太宰「んー…お昼は静かに食べたかったのだよねぇ。

邪魔はしないからここで食べてもいいかい?」


苦笑い。

どうやらモテる奴も大変なようだ。

赤葦「…静かではないとは思いますがそれでも良いなら…良いですよね?」


『おー全然問題ねぇよ。ま、こいつはうるせーけど』


木兎を指さしそう言うと、太宰は一瞬驚いた顔になるが、また笑う。


太宰「ふふ、、知っているよ。同じクラスだもの。

有難う。じゃあ私も頂こうかな。」

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ダーカー - 1か2がみたいです!お願いしますm(_ _)mm(_ _)m (2021年11月4日 23時) (レス) @page28 id: 80264e36de (このIDを非表示/違反報告)
リーサン - 個人的には2番目が見たいです!更新頑張ってください! (2021年10月17日 13時) (レス) @page28 id: 2ccc567f0f (このIDを非表示/違反報告)
ノンレム - 個人的に1か2がみたいです!応援してます! (2021年10月13日 21時) (レス) id: 3af77494df (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 3番が見たいです!!更新頑張ってください!(≧▽≦) (2021年9月29日 21時) (レス) id: 265680ab33 (このIDを非表示/違反報告)
天歩(プロフ) - 個人的に3番が読みたいです!頑張ってください! (2021年9月28日 16時) (レス) @page28 id: 89d9d234ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蒔野 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年7月11日 23時

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