幸せという名のもとに2【大谷翔平】 (ページ4)

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4 優香side ページ4

この日の強化試合は無事に勝つことができた。

選手たちが宿舎へ戻ろうとドームを出た瞬間、マスコミが押し寄せてきた。

「監督！そこのスポーツドクターが新崎選手の蘇生にあたったとの事ですが、なぜ早く治療に当たらなかったんですか！？もっと早くしていれば助かったとの声が多数寄せられてますが！」

マスコミが次から次へ私を責めるようなコメントをしている。

そうだ。私がもっと早く気づいていれば。心臓震盪の可能性を考えていれば。。

「その事については記者会見で話した通りです。」

栗山さんがそうコメントする。でも、記者達は質問していく。

キリがないとのことでドームの控え室に戻り、待機となった。

『……すみません。私のせいで。。。』

「小鳥遊さんのせいではありません。」

私がいるとみんなに迷惑かけてしまう。。このままスポーツドクターをしてていのだろうか。

「なぁ、やっぱり新崎さん、ネットの言う通りあの医者が早く治療してれば助かったよなー。、」

廊下から誰かがそう話していた。多分ドーム関係者だろうか。

『…。すみません。』

私は控え室をでた。