秘密 (ページ4)

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秘密？ページ4

何してるの、ジスくん…

ここ学校だよ？そこしかも数学準備室だよ？

更衣室と思ってるのかな！？？！

パニック。軽く脳震盪。

だってあの、学年１位の、ジスくんだよ？

特進クラスのジスくんだよ？

そんなジスくんの背中に

ヤンキー並のタトゥーが入ってるんだよ！！？

慌てない訳がない

見たくなかったし見るつもりもなかった

だけどなんでここで脱いでるの？

いやでもあっちが悪いでしょ。

うん。そうだよ。これはジスくんが悪い。

とか思ってたら

js「なにみてるの。」

(･･;)ですよね〜バレますよね〜(･･;)(･･;)

準備室の中からズカズカ出てきたジスくん。

何気にこれが初対面。

学校人気No.１のジスくん。

この学校に知らない人なんぞ居ないわけがないくらい人気でファンクラブだって余裕でできてる。

私もジスくんの存在は知ってはいたけど、実際に喋った事はなかった。

なんせ特進クラスと落ちこぼれクラスじゃ教室の階が違うから

今まですれ違う事すらなかったのに。

いざ、会ったと思ったら上半身脱いだままのジスくんに喋りかけられてるし

いやせめて着て欲しい上着を。

js「だから。何見てるのって」

「……タトゥー」

js「っ！？みたの？」

いやそりゃ見ちゃっただろ。さっきまで背中向けてたじゃんドアに。

ちょっと赤くなってるジスくん。赤面症でてますよ。

「見るつもりはなかったです、けど、ごめんなさい見ちゃって」

はあ、とため息をつくジスくん。

え、すっげーイケメンすぎない？

js「見られたのは仕方ないなー。ねえ名前なに」

「……え、」

js「言いふらされちゃ困るんだよね、退学なりそうだから」

あ、え。退学心配してるの？ちょっと可愛い

長い前髪をかき上げるジスくん

耳まで赤い。

「大丈夫です。言いふらしたりはしません」

にこーっと笑ってその場をしのごう。

こんな個別にジスくんと長話したことがファンクラブの子達にバレたら…

イジメられる確定だ。

「じゃあ、帰るので…あ、今日のことは黙っときます。」

js「だめ、名前教えて」

ぎゅっと手を握られ目を見つめられる。

心臓が…破裂しそう。