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外へ出れば、やはり知らない場所で、だだっ広い庭の一角にある５台のバイクがある所へ辿り着いた。
ん。とバイクのハンドルに掛かっていた黒色のシンプルなヘルメットをぶっきらぼうに渡してきたので慌てて受け取る。
が、付け方が分からない。
どうしよう、付けるところ複雑過ぎて全然分かんない…
助けを求めたいが、馴れた手つきでカチャカチャと音を鳴らしながらヘルメットを装着していたうえ、既にバイクに跨っていたのでとても言いづらい。
それでなくても言えないと思うけど。
なかなか乗らない私に気付いて振り向いたミンハオさんは、目が合うなり眉間に皺を寄せて長い脚をバイクの上へ通らせた。
そして先程やっていたようにスムーズに装着を終わらせると一言。
「鈍臭いな。」
バイクになんか乗ったことないんだから、仕方ないでしょ！
と言いたかったが、口にしたら殺される気しかしない
というか、そのバイクで轢かれそう
咄嗟に言葉を呑み込んで、遠慮気味にミンハオさんの後ろへ跨った。
「掴まなくていいの。」
『何処を掴めば…？』
「女らしく腹に手とか回したら？別に掴まなくてもいいけど。死にたいなら。」
まだ掴まっていないのに、容赦なくメインキー、所謂ハンドルを回したので、玄関で羽織っていた黒ジャケットを両手で掴んだ。
発進した時思った。
これじゃ落ちる、絶対曲がる時とか落ちる。
誘拐された組織に、それも借金をしてしまっている相手に腕を回すだなんて事はしたくなかったから服にしたが、もう我慢出来ない。
やはり恐怖には勝てず、発進して１０秒程で腕を回した。
_
家の場所も教えていない筈なのに、何度も来た事があるかの様に一度も迷わず無事着いた。
急いで降りてヘルメットを外そうと試みたが、やはり無理だった。
察してくれたミンハオさんが溜め息を吐きながらも取り外してくれたので、御礼を言ったがその途中で私に見向きもせずに帰って行ってしまった。
スッと肩の力が抜けるのが分かり、胸に手をやる。
自分の知らないうちに心臓が速く脈立っていたらしい。
掌に感じた心拍数は、通常よりも速かった。
『３０００万…。』
なんとなく呟いた言葉は、周辺から聞こえるカエルの合唱に掻き消された筈なのに、妙に重く感じた。
これから先、どうなっちゃうんだろう…。
今の私の心には、不安しかなかった。
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nana - 普通にウォヌがイケメン過ぎてしんどいっすwいやー心臓飛び出ましたね〜ww (2018年7月2日 19時) (
レス) id: 76fbcbb80d (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - セヨ二さん» ありがとうございます！ (2018年6月13日 21時) (レス) id: 96b842859d (このIDを非表示/違反報告)
茶々(プロフ) - yuna10130903さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年6月13日 21時) (レス) id: 96b842859d (このIDを非表示/違反報告)
セヨ二 - ヤバい。マジでカッコいいです特にハオがバカカッコいいです語彙力無くてごめんなさい、すごく好きです更新待ってます! (2018年6月13日 5時) (レス) id: e4e79d2837 (このIDを非表示/違反報告)
yuna10130903(プロフ) - こうゆう小説なかなかないので嬉しいです！更新待ってます！応援してますp(*≧ω≦)/ ﾌｧｲﾃｨﾝ♪ (2018年6月12日 21時) (レス) id: 295ad691d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Is x他1人 | 作成日時：2018年6月10日 14時
