第8話 眩しい ページ10
ー由実sideー
(※前回の話とは関係ありません でも由実視点です)
部活が終わって帰ろうとすると、ばったり里依紗と会った。
「おー、里依紗! 今終わり?」
「由実ちゃんも?」
里依紗は美術部、わたしはテニス部、Aはバレー部。
わたしたち3人は、仲はいいけど、部活はこの通りばらばらなので、一緒に帰ることは少なかった。
でも今日は久々に一緒に帰れそうだ。
「せっかくだし、Aちゃんも待つ?さっき帰るついでに体育館ちらっと見たら、もうちょっとで終わりそうだったし」
里依紗がそう言ったので、Aも待って3人で帰ることにした。
2人で喋りながら待っていると、Aは10分ほどで来た。
「あ!由実、里依紗!もしかして待っててくれたの?」
首元にタオルをかけて、Aは笑った。
「うん、でもそんなに待ってないよ〜」
「待ちくたびれた」
正反対の答えを返すわたしと里依紗。
「あはは、鍵返したらわたしもすぐ行くから、先に歩いてていいよ」
Aはそう言うと、さっと職員室に走っていった。
……怒られても知らないぞ。
校門に向かってゆっくり歩いていると、
「おまたせーっ!」
と、すごい勢いでAが走ってきた。
「きたきた」
早かったね、と後ろを振り返ると、Aの肩ごしに進也が見えた。
進也のいるバスケ部も今終わったみたいで、何人かとふざけながら歩いてる。
進也たちの姿は、夕日を浴びて光って見えた。
眩しいなあ……。
ぼーっと見ていたら、
『由実らしくねぇし』
急に進也の言葉を思い出した。
「由実ちゃーん、どうしたのー?」
「置いてくよー?」
はっと気がつくと、2人はもうだいぶ先を歩いている。
「ごめーん! なんでもない! 」
言いながら走って追いかける。
やっと追いついて歩き出す。
「由実、さっきなんか見てたけどどうしたの?」
Aがいきなり聞いてきた。
「ううん、どうもしないよ?それよりさぁ……」
淡々と話題を変える。
顔が赤くなったの、気づかれてないよね?
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みーみ(プロフ) - かたつむりさん» ありがとう? (2015年5月5日 1時) (レス) id: 3798c6d4c4 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり - みーみさん» こっちも評価つけといた! (2015年5月5日 0時) (レス) id: 5586ef4182 (このIDを非表示/違反報告)
みーみ(プロフ) - エネ©Loveさん» ありがと (2015年3月21日 12時) (レス) id: 3798c6d4c4 (このIDを非表示/違反報告)
エネ©Love(プロフ) - みーみさん» 1000hitおめでとう!!!.・☆ (2015年3月20日 21時) (レス) id: 6c41e2807f (このIDを非表示/違反報告)
エネ©Love(プロフ) - 塩さんさん» wwwwwwww (2015年3月19日 21時) (レス) id: 6c41e2807f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーみ | 作成日時:2015年2月14日 22時