検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:5,837 hit

第8話 眩しい ページ10

ー由実sideー
(※前回の話とは関係ありません でも由実視点です)

部活が終わって帰ろうとすると、ばったり里依紗と会った。

「おー、里依紗! 今終わり?」

「由実ちゃんも?」

里依紗は美術部、わたしはテニス部、Aはバレー部。

わたしたち3人は、仲はいいけど、部活はこの通りばらばらなので、一緒に帰ることは少なかった。

でも今日は久々に一緒に帰れそうだ。

「せっかくだし、Aちゃんも待つ?さっき帰るついでに体育館ちらっと見たら、もうちょっとで終わりそうだったし」

里依紗がそう言ったので、Aも待って3人で帰ることにした。

2人で喋りながら待っていると、Aは10分ほどで来た。

「あ!由実、里依紗!もしかして待っててくれたの?」

首元にタオルをかけて、Aは笑った。

「うん、でもそんなに待ってないよ〜」

「待ちくたびれた」

正反対の答えを返すわたしと里依紗。

「あはは、鍵返したらわたしもすぐ行くから、先に歩いてていいよ」

Aはそう言うと、さっと職員室に走っていった。

……怒られても知らないぞ。

校門に向かってゆっくり歩いていると、

「おまたせーっ!」

と、すごい勢いでAが走ってきた。

「きたきた」

早かったね、と後ろを振り返ると、Aの肩ごしに進也が見えた。

進也のいるバスケ部も今終わったみたいで、何人かとふざけながら歩いてる。

進也たちの姿は、夕日を浴びて光って見えた。

眩しいなあ……。

ぼーっと見ていたら、

『由実らしくねぇし』

急に進也の言葉を思い出した。

「由実ちゃーん、どうしたのー?」

「置いてくよー?」

はっと気がつくと、2人はもうだいぶ先を歩いている。

「ごめーん! なんでもない! 」

言いながら走って追いかける。

やっと追いついて歩き出す。

「由実、さっきなんか見てたけどどうしたの?」

Aがいきなり聞いてきた。

「ううん、どうもしないよ?それよりさぁ……」

淡々と話題を変える。

顔が赤くなったの、気づかれてないよね?

第9話 変?※8話別side→←第7話 赤い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.7/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:片想い , 初恋   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みーみ(プロフ) - かたつむりさん» ありがとう? (2015年5月5日 1時) (レス) id: 3798c6d4c4 (このIDを非表示/違反報告)
かたつむり - みーみさん» こっちも評価つけといた! (2015年5月5日 0時) (レス) id: 5586ef4182 (このIDを非表示/違反報告)
みーみ(プロフ) - エネ©Loveさん» ありがと (2015年3月21日 12時) (レス) id: 3798c6d4c4 (このIDを非表示/違反報告)
エネ©Love(プロフ) - みーみさん» 1000hitおめでとう!!!.・☆ (2015年3月20日 21時) (レス) id: 6c41e2807f (このIDを非表示/違反報告)
エネ©Love(プロフ) - 塩さんさん» wwwwwwww (2015年3月19日 21時) (レス) id: 6c41e2807f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みーみ | 作成日時:2015年2月14日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。