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気付いたらあのまま寝てしまっていたのか、はっと目が覚めればカーテンから盛れる光に、朝か、って。
身体を起こしてベッドを覗けば、昨日あんなこと言ったくせに、気持ちよさそうな顔で寝てる竜生にムカついたから、
『ばーか。竜生のアホクソポンコツ陥没』
机の上のペン立てから引き抜いた油性ペン。
おでこに先を滑らせても、気付かずに爆睡をかましてる竜生にバカって刻んどいた。
『やっぱ、いるわけないよね』
平塚くんに会いたい、なんて思ったところで、そう言えば連絡先すら知らないやって。
いつもの癖で何となく辿り着いてしまったプールサイドは静かで、遠くで部活動中の生徒たちの声がするだけ。
『はぁ〜…』
金網に凭れてしゃがみ込んだ先、ジリジリと照り付ける太陽が暑いけど、
なんだかやる気もその気もなくなってしまった身体は、家に引き返す気力も日陰に移動することもできないまま。
「…どした？」
『っ！！』
金網越しに聞こえた声に、勢いよく振り向けば、
会いたくて会いたくて、どうしようもなかった人の顔で、
こんな暑い中しゃがみ込んでいる私に、心配そうに眉を下げるから、
「あ、あぶなっ！」
『ぅう、足ジーンってするぅ…』
「もう！なにしてんの！」
平塚くんの真似をしてよじ登った金網。
勢いよく飛び降りた私に、焦って腕を伸ばした平塚くんの胸板にぶつかったおでこと、ジーンと痛む足にちょっぴり涙が出て、
『ひらつか、くん』
「どしたん？」
『…あいたかった』
アスファルトからはジワジワ暑い熱気が込み上げてるのに、
身体もじんわりと汗ばんでるのに、
「A、」
『会いたかったの、平塚くんに』
思わず目の前の平塚くんにぎゅっと抱きつけば、
クスクス笑い声が聞こえた後、優しく抱きしめ返された身体。
「ねぇ、A、暑いよ(笑)」
『うん、でも、もうちょっと、』
「…うん」
俺もちょうどね、Aに会いたいなって思ってここまで来たの、
まさかほんとにいると思わなかったけど。
そう言った平塚くんの笑い声が耳元を掠めて、それが妙に心地よくて、
運命じゃんってこぼした私に、そーかもねって平塚くんが笑った。
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まけも(プロフ) - アオさん» そうだったんですね！なにも知らずにごめんなさい。更新頑張ってください！応援してます (2020年12月20日 22時) (
レス) id: 497e0e2192 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 名無し4992号さん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので整い次第公開致します。しばしお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - まけもさん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので、公開までしばらくお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - なあさん» ありがとうございます(;_;)引き続き更新がんばります(;_;) (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
名無し4992号(プロフ) - アオさんの作品とてもだいすきです！！いつも更新をドキドキ待っています！移行してパスワードがかかっているんですがどうしたらいいでしょうか？ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 235e220f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2020年12月13日 21時
