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「…さいきんA、ひらつかばっかりじゃない？」
『そーかな？』
「そーだよ」
珍しく帰りまで一緒になったいつもの３人。
少し前を歩く、湧となっちゃんの背中を見つめながら、そう言った颯太が俯いて足元にあった小さな石ころを転がす
「颯太、平塚にA取られたから拗ねてんだよ(笑)」
「…べつに拗ねてないし」
「うそじゃん！Aと翔馬くんが話してる時のそーちゃん、顔めちゃくちゃ険しいもん(笑)」
「…うるさいなぁふたりとも」
お気に入りのおもちゃを取り上げられたかのように頬っぺを膨らませたまま、コロコロ長い足で蹴飛ばしてる小石が小さく音を立てて、
なんだか幼い頃の颯太を思い出すから、思わずクスクスと笑えば斜め上から睨み付けてくる瞳。
『怖いよ、颯太(笑)』
「だってぇ」
「はいはい、寂しいんだよな？颯太」
「べつに、ちがうし！！」
「そーちゃん素直じゃないなぁ」
きっと仲のいいお姉ちゃんや妹を取られたような感覚なんだろうなって。
もし、なっちゃんに颯太でも湧でもない彼氏が出来たって考えると、もっともっと大変なことになる、気がする。
『…颯太？』
そっと手を掴まれたかとおもったら、柔らかくきゅっと繋がれた手。
颯太の顔を見上げれば、何を考えてるのかよくわかんない表情で俯いてるから、
『どーしたの？』
「…なんでもない」
何でもないなんて言いながらも、繋がれた手は離されることはなくて、
それでもやっぱり幼い颯太を思い出すから、きゅっと握り返した手。
颯太と手繋ぐのなんて、何年ぶりなんだろうなって
繋いだ手をぶんぶん揺らせば、やっと機嫌が直ったのかヘラヘラ笑う顔はやっぱり可愛い。
「子供か(笑)」
「わく、うるさい」
「そーちゃん弟みたいだよね(笑)」
「ちがうし、おれがお兄ちゃんだし！」
『身長は一番伸びたのにね(笑)』
「もぉAまでうるさい」
いつもこうしてべそかいてる颯太を３人で笑いながら手を引いて帰ってたなって懐かしい記憶に、胸の奥がきゅんとしたけど、やっぱり頭にチラつくのはどうしたって平塚くんの笑顔で、
長年の片想いってわりと呆気なく終わるんだなって、そんなことを考える私を颯太の手が引っ張った帰り道。
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まけも(プロフ) - アオさん» そうだったんですね！なにも知らずにごめんなさい。更新頑張ってください！応援してます (2020年12月20日 22時) (
レス) id: 497e0e2192 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 名無し4992号さん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので整い次第公開致します。しばしお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - まけもさん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので、公開までしばらくお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - なあさん» ありがとうございます(;_;)引き続き更新がんばります(;_;) (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
名無し4992号(プロフ) - アオさんの作品とてもだいすきです！！いつも更新をドキドキ待っています！移行してパスワードがかかっているんですがどうしたらいいでしょうか？ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 235e220f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2020年12月13日 21時
