めちゃくちゃ強いじゃん ページ35
『…あつい、』
いよいよプールが使われる時期の到来で、
春はあんなに汚かった水も透き通った綺麗なものに入れ替えられて、
季節物のイレギュラーな授業だからか、やたらソワソワしてるみんなの姿に目を細める。
「お前見学？生理？」
『ほんっと湧ってデリカシーないよね！』
「わりぃ(笑)」
「わく、早く行くよ(笑)」
『もぉーありえな』
困ったように笑う颯太に腕を引かれながら木陰から出ていく湧。
昔と違って、ちゃんと筋肉のついた男性っぽい身体付きに違和感だなぁなんて。
あれから３人とはちゃんと元通りになれて、卑屈な自分もあまり顔を出さなくなった。
イジメもすっかりなくなったし、全部平塚くんのおかげかも。
「湧ちゃんってさ、バカだよね(笑)」
『ほんとそれ』
スクール水着なのに、なんかそれすら似合ってるなっちゃんは、湧を指さして馬鹿にしたように笑う。
『なっちゃん、』
「ん？」
『…どーやったら大きくなる？』
「Aもわりとデリカシーないな(笑)」
なっちゃんの胸元を見ながらそういった私の頭を小突いたなっちゃんは、いっぱい食べていっぱい寝ていっぱい恋することだよ！、なんて。
そんなんでおっきくなれたら苦労しないよ。
きゅっとくびれたウエストを揺らしながら背中を向けたなっちゃんに、ジャージのまま抱えた膝。
そっと見下ろした自分の胸元は、
『……ない、』
「おもろいからやめて(笑)」
自分の体操着の胸元をびよーんって引っ張って、そこを覗いていた私の頭を叩いたのは平塚くんで、
私と同じジャージ姿のまま、ケラケラ笑いながら横にピッタリ腰掛ける
『平塚くんも見学？』
「そう」
『…ていうか、平塚くん体育出てたことあるっけ？』
「ん〜、ないかも？(笑)」
『そんなに、貧血ひどいの…？大丈夫？』
「違う違う。運動めっちゃ嫌いなだけ(笑)」
そう言ってんーって太陽に向かって伸びをする平塚くんに、
あれ？昔サッカーやってたって言ってたよね？って。
「うん、昔はねぇ、身体動かすのすきだったから」
『そーなんだ』
昔はね、ってちょっとだけ遠い目をした平塚くん。
少しだけ、違和感を感じたそれに、なんだか心がざわざわとして、
『あ、平塚くんいまなっちゃんの！見てたでしょ！』
「見てねーし(笑)」
あと俺、Aくらいのサイズのが好みだからってイタズラに笑ういつもの顔。
絶対にからかってるそれに、わざと怒ったように二の腕を叩いた私を見て笑った。
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まけも(プロフ) - アオさん» そうだったんですね！なにも知らずにごめんなさい。更新頑張ってください！応援してます (2020年12月20日 22時) (
レス) id: 497e0e2192 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 名無し4992号さん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので整い次第公開致します。しばしお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - まけもさん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので、公開までしばらくお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - なあさん» ありがとうございます(;_;)引き続き更新がんばります(;_;) (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
名無し4992号(プロフ) - アオさんの作品とてもだいすきです！！いつも更新をドキドキ待っています！移行してパスワードがかかっているんですがどうしたらいいでしょうか？ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 235e220f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2020年12月13日 21時
