痛いことしてごめん ページ31
『そうた、あのね、話ある』
チャイムを鳴らす指がちょっと震えて、久しぶりに来たな颯太のお家、なんて。
玄関先でスカートを握り締めていた私に、半開きにした扉の中で驚いた表情を零した颯太
「…おれも」
『あの、…ごめんね』
「んーん。おれもね、痛いことしてごめん」
ちょっとだけ泣きそうな顔をした颯太は、私の手首を両手で優しく包むと、あがる？ってその手を引っ張るから、小さく頷いた
『…颯太も、湧も、なっちゃんも、私とは全然違うから、そうやって比べられてきたから…勝手に卑屈になって、距離置こうとしてた』
「うん…」
颯太の匂いのするベッド、横並びで腰掛けたままポツリポツリと言葉を紡ぐ私の話を聞いてる颯太は、時折膝に置いた手をぎゅっとするから、その度チクリとする胸
『ご、めんね』
「…おれも、気づかなくてごめんね。」
『颯太たちは何も悪くないよ。私が卑屈で汚いだけ』
「Aは、」
『うん？』
「もう、おれらといるの、やだ？」
『…颯太たちのこと、大好きだよ』
颯太のことが好きって、その言葉はやっぱり言えないけど、
３人のことが大好きなのは、ほんとうだ。
「…おれも。Aが、離れていくっておもったら、むりだった」
『そ、た』
「だから、あんなふうに痛いことして、…ほんとにごめん」
ぎゅってされた颯太の腕に涙が出てきて、そっと肩口に押し付けた目元。
「…Aが、いやだって言ったときは、ちゃんと離れるから…Aが、またあんな思いするなら、その時はちゃんと、幼なじみ、やめるから…だから、それまでは、」
ここに居てよ。おれ、守るから、って、
縋るような颯太の弱々しい声に小さく頷けば、力の入る腕と、
ごめんねって呟けば子供のように頭をぶんぶん横に振る颯太
仲直り、って差し出された颯太の手と握手すれば、目を真っ赤にした颯太が笑った。
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まけも(プロフ) - アオさん» そうだったんですね！なにも知らずにごめんなさい。更新頑張ってください！応援してます (2020年12月20日 22時) (
レス) id: 497e0e2192 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 名無し4992号さん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので整い次第公開致します。しばしお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - まけもさん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので、公開までしばらくお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - なあさん» ありがとうございます(;_;)引き続き更新がんばります(;_;) (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
名無し4992号(プロフ) - アオさんの作品とてもだいすきです！！いつも更新をドキドキ待っています！移行してパスワードがかかっているんですがどうしたらいいでしょうか？ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 235e220f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2020年12月13日 21時
