私なんか、禁止 ページ29
「っ、A？」
頭に包帯を巻かれたまま、登校した次の日。
朝から校長室に呼ばれて、あの子たちの処分の話や、どんな事があったのかなんて話をさせられて、やっと解放された頃。
包帯姿の状態で自習をしている静かな教室に戻った私に、クラス中がざわめいて、
駆け寄ってきたなっちゃんにぎゅっと抱き締められた。
「なんで、っ」
『何でもないよ』
「そんなわけないじゃん。こんな事、…」
『大丈夫。』
「大丈夫、って…」
あーあ、これみよがしかよ。
慰めてもらおうって魂胆丸見え。
もう噂話はまわっているのか、あの子たちと仲が良かったクラスメイトがそう小さく呟く声がして、
ガタン、って音を立てて立ち上がった颯太。
「…なぁーに？きこえない」
「っ、なんでも」
「きこえないってば」
「颯太！！」
その子の胸ぐらを掴もうとした颯太の腕を慌てて掴んだのは、湧で、
こんな、颯太、はじめて見た、
「なんなの、ほんと。意味わかんないんだけど、」
『颯太、』
「…その子の自業自得じゃん。」
「自業自得ってなに？Aがなんかしたの？」
なっちゃんの凛とした声に静まり返った教室、
そう零したその子は、気まずそうに視線を逸らすと小さく舌打ちを零す
「おまえさ、」
「颯太！やめろって。」
「っ、」
あー、なんか教室来ない方が、良かったのかも、って。
気まずいそこで、ただ俯くしかできなくて、助けてプリキュアなんて小さく心の中で呟いた瞬間
「…ねぇ、廊下までめっちゃ声響いてるよ(笑)」
『ひら、つかくん』
「思ったより早く帰れたみたい」
へらりと笑った平塚くんが教室のドアに手を掛けたまま中をぐるっと見渡して、
「…見て見ぬふりしてた奴も同罪だよ。」
結局Aに嫉妬してるだけでしょ。くだらない。
そう言って教室に入ってきた平塚くんは、通りざまに私の頭に手を乗っけてくしゃっとしたかと思うと、
「…自習なんでしょ？(笑)」
ヘラヘラ笑ってる平塚くんに、その場の雰囲気がちょっと和んで、
なんとなくそのまま流れで席に着くみんな。
ありがとうって机に座る背中に呟けば、振り返った彼が笑った。
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まけも(プロフ) - アオさん» そうだったんですね！なにも知らずにごめんなさい。更新頑張ってください！応援してます (2020年12月20日 22時) (
レス) id: 497e0e2192 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 名無し4992号さん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので整い次第公開致します。しばしお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - まけもさん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので、公開までしばらくお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - なあさん» ありがとうございます(;_;)引き続き更新がんばります(;_;) (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
名無し4992号(プロフ) - アオさんの作品とてもだいすきです！！いつも更新をドキドキ待っています！移行してパスワードがかかっているんですがどうしたらいいでしょうか？ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 235e220f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2020年12月13日 21時
