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「おい、」
『っ、だから、玄関から入ってって、』
「なんだよ、それ…」
また勝手に部屋に忍び込んできた湧に、いつものように文句をこぼそうとしたけど、
お風呂上がり、キャミソールから出た身体、
所々広がる痣に目を見開いたまま呆然と立ち尽くす湧の姿。
『っ、なんでもないよ』
「なんでもなくないだろ、」
『っわくには関係ない、っ！』
力強く掴まれた腕と、そのままベッドに押し倒された身体、
真剣な湧の目に、押さえ付けられた手首に、視線を逸らすこともできなくて、
「…だれにやられた？」
『い、わない』
「言えよ」
『や、だ。言わない』
湧の低い声に、背筋がビリビリして、
睨み付ける鋭い目にごくりと唾を飲み込んだ。
「…俺も、颯太も、ナツも、お前のこと、大事な幼なじみだと思ってんのに、お前はもう違うの？」
『っ、ちが、わないけど、…』
「けど？」
『…私、汚いから、湧たちといると、苦しい…』
「っ、」
苦しいって言った私に、悲しそうな顔をする湧は、ぎゅっと唇を噛み締めて私の手首を押えてる腕に力を入れた。
「…お前がそーいう顔すんのは、俺らのせい？」
『わたしの、心が、汚いせい』
「なんだよ、それ。意味わかんねぇし」
私の腕を離した湧が、そっと上から退いて、
無理やり被せられたパーカーと、フード越しに頭に乗っかった手。
ごめんって湧の小さな声がして、俯いた。
こんな時にだって、卑屈な私の心は、
颯太も湧も、私になんか構わないでなっちゃんといればいいじゃんなんて思ってしまうから、
やっぱりどうしようもなく汚いんだ。
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まけも(プロフ) - アオさん» そうだったんですね！なにも知らずにごめんなさい。更新頑張ってください！応援してます (2020年12月20日 22時) (
レス) id: 497e0e2192 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 名無し4992号さん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので整い次第公開致します。しばしお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - まけもさん» ありがとうございます！ただいま準備中ですので、公開までしばらくお待ちくださいませ。 (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - なあさん» ありがとうございます(;_;)引き続き更新がんばります(;_;) (2020年12月20日 22時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
名無し4992号(プロフ) - アオさんの作品とてもだいすきです！！いつも更新をドキドキ待っています！移行してパスワードがかかっているんですがどうしたらいいでしょうか？ (2020年12月20日 22時) (レス) id: 235e220f18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2020年12月13日 21時
