さすが大人！ ページ9
「元木、悪いな。助かるよ、ほんと」
『れんれんがわたしに頼み事なんて珍しいですからね！(笑)』
「だな(笑)でもほんと、ずっと外だからさ、熱中症はまじで気を付けろよ」
れんれんたちが座った座席の横、引っ張りだされた補助席に座る私にそう声を掛けてきたしょっぴー先生。
ガヤガヤとうるさい貸切バスのなかは、合宿じゃなくて旅行にでも行くかのように騒がしいから、れんれんの眉間にはシワが寄ってる
『なんでみんなそんなに熱中症の心配してくるの(笑)』
「だって元木完全インドア派だろ(笑)」
「絶対そうやで。体弱っちそうやしな」
『わたし風邪とかひいたことないよ！中学も皆勤賞だったし』
「それは、あれやで、バカは風邪ひかんってやつ」
『うわ、れんれんひどい』
ねってしょっぴー先生に言えば、いやお前はバカだ、なんて真顔で言うから、
せっかくお手伝いしにきたのに、何なの！！って。
わざと怒ったように頬っぺたを膨らませればふたりとも口々にごめんって慌てるからおもしくて笑っちゃった。
「とりあえず、水分補給は忘れずに！」
『はぁーい！』
「しんどくなったらすぐ言うんやで」
『はぁーい！』
「キツいと思うから、無理はすんなよ」
『もう、わかりましたよぉ(笑)』
完全子供扱いしてくる先生ふたりに返事を返していれば、
後ろに座ってた湧ちゃんたちがそんなわたしたちの会話を聞いて、子供か！ってゲラゲラ笑ってる。
もう、どいつもこいつも失礼だなほんと！
高校生は世間的にまだ子供だからいーの！って、言えばやっぱり笑われた。
「じゃ、子供な元木は体力温存のために着くまで寝ときなさい」
『え、なんで眠いのわかったんですか？』
「ずっと目擦ってるし(笑)朝早かったもんな、ごめんな」
『しょっぴー先生大人じゃん』
「当たり前じゃん(笑)」
よく見てるなぁ、さすが大人！って感心すれば、バカにしてんのか！って言うしょっぴー先生。
なんか、サッカー部たのしいね。
わたしもマネージャー、やっとけばよかったなぁ、なんて。
おやすみってしょっぴー先生の声に、背もたれに身体を預けて目を閉じた。
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kagayakushinee0(プロフ) - アオさん» 公開ありがとうございます！！これで仕事頑張れます！！！！ (2020年11月27日 8時) (
レス) id: b530fdb8e6 (このIDを非表示/違反報告)
tapiocaぱん(プロフ) - ありがとうございます！！ (2020年11月27日 7時) (レス) id: 8e18e177d7 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - 宮さん» 生きる糧だなんて！！ありがとうございます(;_;)完結まで無事に見届けていただけると幸いです！ (2020年11月27日 6時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - かれんさん» ありがとうございます。続編、無事に公開致しました。そちらも応援のほど、よろしくお願い致します！ (2020年11月27日 6時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - ゆじょんさん» ありがとうございます！！続編公開致しましたのでぜひお楽しみいただけたら幸いです(^^) (2020年11月27日 6時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2020年11月21日 20時
