ほんとにバカだ ページ24
結局ふらふらたどり着いてしまったのはAちゃんのバイト先で。
Aちゃんの顔を見たら、頭を撫でられたら、なんでか分からないけど涙が出てきて、
ばなさんがコーヒーを淹れて戻ってきても、まだ泣きやめなくて、
Aちゃんの手も離したくなくて、もうダメダメじゃんおれ。
矢「うっちー。今日さ、もうAちゃん上げるから、二人で気晴らしにどっか行ってきたら？」
『…いいの？』
矢「ご覧の通り、暇ですから(笑)今日は平塚もいるし、大丈夫だよ。そういえばあの二人全然帰ってこないな。絶対琳寧くん寄り道してるよ、もういつもいつも」
ぶつぶつ言いながらまたキッチンに消えてくばなさんを横目に、Aちゃんがどこ行く？って。
優しい顔で笑うから、もっと泣きたくなる
「Aちゃん〜」
『泣かないで、颯太くん』
「むりぃ」
『ほら、行こ？ね？』
Aちゃんのちっちゃい手に涙を拭われて頷けば、また頭を撫でられる。
こうして弱ったとき、いつも救いあげてくれるAちゃんの手。
傷付けたくないのに、傷付けちゃいけないのに、
「Aちゃん、ごめんねぇ」
『もー(笑)また泣くじゃん』
「おれ、っ」
『…わたしが、好きで颯太くんといたいの。だめ、かな？』
この人は純粋で真っ直ぐで、ほんとにバカだ。
「ばか。Aちゃんのばぁか」
『へへっ、バカだもんわたし』
どうしてミユと幼なじみなんだろう
どうして湧と幼なじみなんだろう
どうしてミユじゃなきゃいけないんだろう
どうして湧と付き合ってるんだろう
どうしてこの人じゃないんだろう
Aちゃんを好きになれれば幸せなのに、わかってるのに。
どうしてミユじゃなきゃいけないんだろう。
考えても出ない答えは、真っ黒なコーヒーが入ったカップの見えない底みたいで、
おれのぐらぐらした気持ちを嘲笑うかのようにコーヒーの湯気が揺れた
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アオ(プロフ) - もちゃさん» ありがとうございます！続編でも、楽しいをお届けできるよう、更新がんばります(^^) (2020年11月22日 1時) (
レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - ゆさん» コメントありがとうございます！続編公開致しましたので、ぜひ楽しんで頂けたら幸いです(^^) (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - まるさん» コメントありがとうございます。続編公開致しましたので、ぜひ楽しんで頂けたら幸いです(^^)嬉しいコメントにお応え出来るよう、続編の更新もがんばります！ (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - S_uchimura**さん» 無事に続編公開致しました！いっぱい感想ありがとうございます(^^)うれしいです！読者様のお声を励みに続編の更新もがんばります！ (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - kisaさん» 続編でも、平塚くん、内村くん共にたくさん活躍させる予定ですので、楽しんで頂けたら幸いです(^^)コメントありがとうございます。 (2020年11月22日 1時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2020年11月18日 22時
