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『、おわったぁ〜…』


気付いたら集中してたらしく、全てがおわって肩から力を抜いた頃には、耳元で聞こえる小さな寝息。



『颯太くん、寝ちゃった?』



「んん、」


『かわいい』



私の肩に擦り寄る頭と、お腹にまわる手にぎゅっと力が入る感覚。
少しだけ窮屈な颯太くんの腕の中で、首だけ振り返って見れば、すぐ近くには綺麗な寝顔。


ちょっと動けば触れそうな、薄くて形のいい唇



『っ、』



「…してくれないの〜?」


『わ、』



思わず姿勢を元に戻した私に、そんな拗ねたような声が届いて、
さらに強くなった腕の力



『起きてたの?』


「Aちゃん、めっちゃ見てくるんだもん」


『ごめんごめん』


「…ね、してくれないの?」


おれ、ちゃんと待ってたのに、って
舌っ足らずのままだけど、ちょっとだけ低くなった声。
後ろから覗き込まれれば、ドキドキと高鳴る心臓に、耳がかっと熱くなる。

お腹で組まれてた手が解かれて、その右手がそっと私の眼鏡を外した



「なぁんで照れてんの」


『いや、だって、』


ドギマギしてしまう私、耳元にかかる笑い声。
吐息が掠めて思わずビクついた肩を、颯太くんに掴まれたと思ったらそのまま方向転換させられた体



「かわいい」


『そうたくん、』


「おれ、待ちくたびれた」


『ご、ごめんね』


「じゃー、Aちゃんから、して?」



可愛らしく首を傾げる颯太くんに、思わず握りしめる拳。
くそう、年下彼氏がこんなに可愛いなんて、知らなかった。


ね、はやく。って、今度は正面から包まれた体。
颯太くんの腕の中から見上げた先、そっと触れただけで離れようとした私の背中は、颯太くんの熱に阻まれて、



「ねぇ、すき」


『わ、たし…も』



熱い手のひらが背中を滑れば、抵抗なんてもう出来ない。
首筋に当たる颯太くんの唇に、ぎゅっと目を閉じた。

だいぶ重症→←ねぇ、すき



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アオ(プロフ) - S_uchimura**さん» こっちのお話は流れもなにも決めてないまま思い立ったらダラダラと執筆している状態なので、相変わらずマイペース更新ですがお待ちいただけたらと思います(;_;)ふわふわ男子高生内村くんをお楽しみいただければ幸いです(笑) (2021年1月7日 18時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)
S_uchimura** - 久々の更新かな、?今回もキュンキュンしました笑*胸キュンシーンで変にかっこよく無くていっつもみたいにふわふわしてるのが颯太くんらしいですよね笑(語彙力捨ててきた?)また更新楽しみにしてます! (2021年1月7日 12時) (レス) id: bbe13c8768 (このIDを非表示/違反報告)
ぱ た(プロフ) - 続き気になります ‥ ! (2021年1月4日 5時) (レス) id: 99d7cdb867 (このIDを非表示/違反報告)
S_uchimura** - 幼き頃のうっちー良すぎるよ、、、私もこんな人に出会いたかったとか言ってみる(( (2020年11月27日 22時) (レス) id: 853e6a6e99 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - S_uchimura**さん» 内村くんは悪気なく言っちゃいけないことペラリそうなイメージです(笑)翔太くんと主人公ちゃんとの会話はわたしも書いていて楽しいです!(笑)引き続きお話お楽しみいただけたら幸いです(^^) (2020年11月22日 13時) (レス) id: 72f4fb8b9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アオ | 作成日時:2020年11月18日 17時

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