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「だめっすね、ほんと」
「わっ」
上半身だけ起こして向こうを向いたままの彼女の肩を、無理やり掴んでシーツに押し付けた。
彼女の手から離れたスマートフォンには、相変わらず大光コロスの文字
「な、に…」
「やきもち」
「なっ！」
ほら、ビンゴ。
暗くした部屋、スマートフォンの灯りに照らされた彼女の顔が図星って表情で歪む。
俺の下にあるうるうると水分を含んだ瞳がキラキラと光った
「大光に妬くの？(笑)」
「…れいくん、やだ」
それは少し可愛いが過ぎるんではないでしょうか。
この人ほんとに年上？そんな顔して名前呼ぶのは流石にどうかと思うんですけど、
「ちょっと可愛いがすぎる気がしません？あなた」
「…大光に間接でいいからちゅーしろって言った。」
「そしたら？(笑)」
「無理キモイって言われた。コロス。」
「…それでしてたら、それはそれで俺の心情がどうにかなりそうだからやめなさい(笑)」
今にも泣き出しそうなくらい水分を含んだ瞳が俺を見上げる。
こんなの、しないほうが男としてどうなんだって話な訳で
「っ、」
「あんま可愛い顔してると矢花家出禁にしますよ(笑)」
目を見開いた彼女、ついに零れた涙がAさんの頬を覆った俺の手を濡らして、
軽く唇で触れたのは、彼女の額。
だって僕たちアイドルですから。
「…黎くんのばか」
「はいはい。いい子はもう寝なさい。それから、他人にちゅーしろって迫るの禁止」
これ以上顔を見てたらほんとにどうにかなりそうだったから、それだけ言って彼女の顔に布団を被せて背を向けた。
背中越しには鼻をすする小さな泣き声が聞こえてきて、もうなんかしんどいくらい胸が痛い。
「っ、矢花の、ばか…っ」
「…おやすみ、Aさん」
本当は振り向いてその震える肩を抱き締めたい。
その丸い瞳には俺だけ映していればいいと思うし、形のいいピンク色の唇には誰も触れるなと思う。
愛しいその泣き顔がぐちゃぐちゃになるくらいどうにかしてやりたいって、そう思うけど、
でもね、僕たちにはもっともっと大切にしたい、しなきゃいけない、今がありますから。
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アオ(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！何度も読み返していただけているとは！とても嬉しいです(*^^*)作者も矢花くん大好きなので、これからも更新がんばります！ (2021年9月16日 15時) (
レス) id: eaedf0312e (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - S_uchimura**さん» お久しぶりでございます！私の方こそだいぶお久しぶりになってしまい申し訳ございません( ; _ ; )もうお話も見ていないかもしれませんが、読者様からのコメントにはいつも元気をもらっておりました。ありがとうございます( ; _ ; ) (2021年9月16日 15時) (レス) id: eaedf0312e (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！そんな風におっしゃっていただけて光栄でございます( ; _ ; )作者も矢花くん大好きなのでこれからも更新がんばりますね。 (2021年9月16日 14時) (レス) id: eaedf0312e (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - アオさんの書く矢花くんかっこよすぎます！大好きすぎて何回も読み返してます笑更新頑張ってください！！ (2021年6月13日 3時) (レス) id: 0f8f64375a (このIDを非表示/違反報告)
S_uchimura** - アオさーん！お久しぶりです、覚えておられますか？？長らく顔出せなくて申し訳ないです(汗)アオさん、うっちーくんお好きですねいや私も大好きなんですけど、アオさんの書くうっちーくんのお話が大好きすぎるんです、、これからたくさん顔出すので、楽しみにしてます (2021年4月16日 22時) (レス) id: 33c3e53d29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2021年1月28日 0時
