/アラサーちゃんとＤＫくん ページ30
「ごめんごめん、待った？」
「だぁいじょうぶ！おつかれさまー」
土曜日の昼下がり、いつものメンバーでボウリングでも行こうよ、なんて
約束の時間に少しだけ遅れてきた深田は、休日なのに朝からバイトだったらしくて、走ってきたのかマフラーを乱れさせて申し訳なさそうに手を合わせる。
「え！深きょんなにそれ！」
「うわ、チョコじゃん！しかもめっちゃ高いやつ！」
手を合わせた深田の腕にぶら下がってた高級そうなちっちゃい紙袋には、有名店のロゴが入ってて、
やたら嬉しそうに笑うと、ちょっとドヤ顔で紙袋を掲げるから、あじたちにウザ！って総攻撃を受けてる。
「そんなの誰にもらったんだよ！」
「痛っ、安嶋くん痛いってー」
「深田ぁヘラヘラすんなぁ(笑)」
あじに肩を揺さぶられて、女子にニヤニヤ囲まれて、
それでもヘラヘラしてる深田に、なんかうざいなって、みんなと一緒になって笑ったけど、
「Aさんにもらったんだぁ」
「Aさんって、横の会社のあの綺麗な人だっけ？」
「そうそう！」
「は、」
自慢げに笑う深田は、Aちゃんからのらしい紙袋を相変わらずゆらゆら顔の前で揺らして、みんなから羨ましい！！なんて騒がれてるけど、
さっきまで笑ってたおれの心は、内心穏やかなんかじゃなくて、
「…いや、多分めちゃくちゃ義理だよ」
「わかってるけどぉ」
空気を読んだ皇輝くんが、おれの腕に肩をぶつけてそう言うけど、
やっぱりおもしろくないものはおもしろくないもん。なんて、
確かにAちゃん今日は休日出勤だって、嘆いてたもんな。
Aちゃんからの紙袋だけじゃなくて、誰かが開けた深田のリュックの中にはパンパンにバレンタインのチョコレートが詰まってて、やっぱりなんか、深田うざいな。
「はぁ〜」
「まあまあ、どうせ、うっちーは本命もらえるんだから」
「Aちゃんがおれ以外にあげたっていうのがやなの！」
「仕方ないよ、大人だもん。付き合いとか、義理とか、色々あるでしょ」
「わかってるけどぉ…」
どうせ、おれはまだまだ子供だもん。
皇輝くんの腕に唇を尖らせて引っ付けば、楽しそうに笑っておれを見上げるから、深田が揺らしてる紙袋をじとって睨み付けた。
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アオ(プロフ) - 夜月さん» コメントありがとうございます！何度も読み返していただけているとは！とても嬉しいです(*^^*)作者も矢花くん大好きなので、これからも更新がんばります！ (2021年9月16日 15時) (
レス) id: eaedf0312e (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - S_uchimura**さん» お久しぶりでございます！私の方こそだいぶお久しぶりになってしまい申し訳ございません( ; _ ; )もうお話も見ていないかもしれませんが、読者様からのコメントにはいつも元気をもらっておりました。ありがとうございます( ; _ ; ) (2021年9月16日 15時) (レス) id: eaedf0312e (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - りりさん» コメントありがとうございます！そんな風におっしゃっていただけて光栄でございます( ; _ ; )作者も矢花くん大好きなのでこれからも更新がんばりますね。 (2021年9月16日 14時) (レス) id: eaedf0312e (このIDを非表示/違反報告)
夜月(プロフ) - アオさんの書く矢花くんかっこよすぎます！大好きすぎて何回も読み返してます笑更新頑張ってください！！ (2021年6月13日 3時) (レス) id: 0f8f64375a (このIDを非表示/違反報告)
S_uchimura** - アオさーん！お久しぶりです、覚えておられますか？？長らく顔出せなくて申し訳ないです(汗)アオさん、うっちーくんお好きですねいや私も大好きなんですけど、アオさんの書くうっちーくんのお話が大好きすぎるんです、、これからたくさん顔出すので、楽しみにしてます (2021年4月16日 22時) (レス) id: 33c3e53d29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2021年1月28日 0時
