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部屋の白い天井がぐるぐる回ってる気がする。
お酒なんか一滴も飲んでないくせに、目眩すら起こしそうな気がして、ぎゅっと目をつぶった
「(Aちゃん？げんきない？おこってる？)」
『あ、ごめんね。ぼーっとしてた(笑)怒ってないよ、楽しんできてね』
「(うん、ごめんね？ほんとはAちゃんに会いたいんだけど)」
『いつでも会えるよ私とは(笑)今しかないんだから、青春しないと』
スマホ越しに聞こえる颯太くんの声はいつもよりおっとりしてるから好き。
ふわふわした喋り方にめちゃくちゃ癒されるのに、
癒されるはずなのに、
「(Aちゃん？やっぱりげんきない？)」
『んーん、そんなことないよ。でもちょっと眠くなっちゃった(笑)そろそろ寝るね』
「(…うん、…ゆっくり休んでね)」
『ありがとう、颯太くんもね。おやすみ』
「(あ、Aちゃん…)」
『なに？』
「(ごめん…なんでもない。…おやすみ)」
あ、いまの言い方ちょっと冷たかったかも、なんて。
思った時は聞こえる終話音に、吐き出したのは小さな溜め息。
『キャンプ、ね』
仲良い子たちにお泊まりキャンプに誘われたらしい颯太くんは、
行ってきてもいいかな？って
わざわざ電話して確認してくるあたり、ほんと可愛いな、なんて思ったけど、
仲良い子たちってことはきっと佐倉さんも居るんだろうなって。
まだ高校生だから親御さんたちもいるって言ってたけど、
そもそも自分の彼氏が女の子がいる場に泊まりに行くってどうなんだろう。
いや、でも学生時代の貴重な思い出作りを私なんかが嫌だって止める権利があるんだろうか？
そもそも、シチュエーション的には学校の課外学習なんかと変わんないのか
てか私、嫌なのか？
『あー、もう、わかんない』
はじめて颯太くんに冷たくしちゃったかも。
『…あいたい、颯太くん』
年齢の差と、毎日見ている景色のギャップ。
大人と子供の境目ってどこなんだろう、なんて、
小さなモヤモヤは、いつしかちょっとずつ大きくなって、
掛け違えたボタンに、チグハグのまま手を進めてしまってることにすら気付かなかった。
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めい(プロフ) - わー！！！！更新してくださってありがとうございます！！！ずっと待ってました‥とても嬉しいです！好きです‥‥！！ (2021年9月16日 18時) (
レス) id: 6c44e7bf29 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 面白いです！素敵な作品ですね更新待ってます (2021年4月10日 15時) (レス) id: 30cf67c532 (このIDを非表示/違反報告)
なるぽ(プロフ) - 好きすぎて何回も見返しちゃいます！投稿待ってます！ (2021年4月10日 7時) (レス) id: fa503700e0 (このIDを非表示/違反報告)
h - やっぱりこの作品が世界一好きです……いつかまた更新してくださる日を気長に待っています^ ^ (2021年3月22日 23時) (レス) id: 9a85b7fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2021年1月7日 18時
