なんで最上階なわけ？ ページ1
『は、…？』
翔「だから、戻ってくんだってさ」
出勤早々翔太の口から告げられた言葉に、開いた口が塞がらないとはまさにこの事、なんて。
『いや。わりと無理、意味わかんないし』
翔「しょーがねぇじゃん、あいつ仕事出来るし」
『そ、そーかもしれないけど！なんでわざわざうちのチーム？』
パソコンの画面から視線は離さないまま、
面倒くさそうに眉を顰めてる翔太の顔に、なんかもう泣きそう。
いや、ありえないでしょ。
翔「ま、これを機に復縁とか、あるかもだし？」
『は？絶対ありえないから。まじで辞めて。そもそも私には世界一かわいい天使が』
翔「あー、はいはい」
呆れたような顔で耳に指を突っ込む翔太の肩をどつけば、
やっぱりクソデカボイスで痛ぇ痛ぇって騒ぐから、ほんとにうざ！って、
「ふたりともおはよう」
『あ！先輩おはようございま！！、っす…』
翔「おぉ、久しぶりだな(笑)」
「相変わらずだね、ふたりとも」
振り返って挨拶した瀬良先輩の後ろ、
懐かしい顔が、あの頃よりちょっと大人な顔で零した苦笑い。
目「今日からお世話になります(笑)」
翔「おう(笑)」
田「え？！目黒じゃん！！」
松「ほんとだ。久々だな」
目「お久しぶりです」
後ろからやってきた田中と松村に絡まれてるそいつは、わりと顔も見たくなかった奴なわけで。
パチリと合った視線を慌てて逸らすと、デスクに座ってパソコンを開いた。
目「…今日からお願いしますね、Aさん」
『はい、こちらこそ』
何でよりによって私の横なわけ？！
ちょ、翔太デスク代わってよ！！なんて。
小さくぶつけた文句は、鼻で笑った翔太に聞き流されて、
あー、もう。最悪だよ、ほんと。
なにがAさんだよ！
くそアホポンコツ天然野郎！！
目「めちゃくちゃ他人行儀」
『他人ですから』
小さく吐き出されたそんな言葉に返すのは、短いその一言。
苦笑いを零されるのがわかるけど、顔も見たくないし、ほんと最悪。
さっきからふんわり香ってくるこいつの香水の匂いに思い出すあの頃で。
あー、なんか頭痛くなってきた
盛大に吐き出した溜め息に、翔太の笑い声が響いた。
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めい(プロフ) - わー！！！！更新してくださってありがとうございます！！！ずっと待ってました‥とても嬉しいです！好きです‥‥！！ (2021年9月16日 18時) (
レス) id: 6c44e7bf29 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 面白いです！素敵な作品ですね更新待ってます (2021年4月10日 15時) (レス) id: 30cf67c532 (このIDを非表示/違反報告)
なるぽ(プロフ) - 好きすぎて何回も見返しちゃいます！投稿待ってます！ (2021年4月10日 7時) (レス) id: fa503700e0 (このIDを非表示/違反報告)
h - やっぱりこの作品が世界一好きです……いつかまた更新してくださる日を気長に待っています^ ^ (2021年3月22日 23時) (レス) id: 9a85b7fcb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作成日時：2021年1月7日 18時
