私立ここのつ学園！！

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「私６番！！1番後ろだ！」

「えー私1番前なんだけど！！」

「俺なんて教卓の前だぜ？」




6時間目、高校生になってからはじめての席替えだった。


ここのつ学園に入学してからもう１ヶ月。
未だにクラスの雰囲気になれてません。


「はい次！日生さんも引いて〜」
『あ、はい！』


差し出されたくじの箱に手を入れる。

『えっと、12番、、、』

となり、誰だろ。

「え〜！！！あたし、さっちゃんと隣がよかったんだけど！！」



教室の後ろの方の席。
当然の大きな声に驚いて振り返るとどうやらすきなクラスメイトと隣の席になれなかったらしい。


ショックを受けるのも無理もない。

だって「さっちゃん」だもん。



同じクラスの「さっちゃん」こと仮屋瀬さつきくんは1年生ながら生徒会メンバー。
ちょっとふわふわしたマイペースなムードメーカー。



ちょっと小柄でぴょこぴょこと動いてるのがかわいくてすごく人気。





半泣きなクラスメイトを横目に机を動かす。
窓際の1番後ろ。大当たりな席だった。





さ「あ、日生さん、12番？となり〜！」

『、、、へ？』




ふりかえるとにこにこしながら「よろしくね！」と言ってる仮屋瀬くん。
まわりの女子の視線が怖い。




さ「え〜うれし〜、僕日生さんと話してみたかったんだよね。」

『、そ、そうなんだ、、よろしくね仮屋瀬くん、、』




教室のあちこちから「誰あの子」「なんであの子なの？」って声が飛んできた。こわい。





さ「日生さ、、」

『ごめんなさい、私、用事あるから行くね！』




女子達の視線が怖くて授業終了のチャイムとともに教室を出た。



生徒会と関わるとろくな事ない。きっと。

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