Fragile Girl (ページ10)

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こんな生活が3ヶ月続いた頃。

わたしの生活にルールが増えていって限界で、ほんの出来心で学校終わり、送迎の使用人を撒いた。

学校の表門に迎えの高級車と各家の使用人、生徒、護衛を務める門番を含めて人が集中しているから、人気が全くない裏口から出れば楽勝だった。

どこ行こうかな〜ってわくわくした気持ちに、懐かしさを覚えると同時に、この3ヶ月でいろんな感情を失ってたなって悲しさも感じる。

初めて使う学校の最寄り、初めて降りる駅。どれもが新鮮な景色で楽しい。

行き先は昔ママとふたりで行ったカフェにした。ここのロールケーキ美味しいね、って嬉しそうだったから。記憶を頼りに歩いていたら、見覚えのある大通りに出て、カフェの看板を見つけた。

あ、営業してる。たのしみ

と思っていたら、黒塗りの車が横付けされる。

え、怖い、なに…
無意識のうちに足が逃げると、よく知った声がした。

ジ「A様！！！」