Fragile Girl (ページ12)

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＃１２ページ12

Jesse side

ジ「⋯こーち、俺どうしよ」

高「仕方ないことだと思ってたけど⋯まあ、これから俺たちが挽回するしかねーだろ」

ジ「うん、」

俺と高地を含めた仲良しの同期6人組は、六石グループの本社で経営に関わっている。

ただ、俺は代々六石グループ一族に仕える家に生まれたから元は使用人。でも能力を認めてもらえて使用人の仕事を離れ、ビジネスに携わらせてもらった。

経営なんていう責任のある仕事に就く前、俺らがまだ下っ端の頃からお世話になったのが、A様のお父様である啓司さん。

俺たちみたいな幹部候補は会長宅にある会議室のような所にお邪魔して勉強することもあったから、そこで啓司さんと話すようになった。

啓司"さん"と呼んでいるのは、彼がそうしてほしいと言ったから。堅苦しいのは嫌だから、と笑っていた。

今回、啓司さんと娘のA様が実家に戻ることになって、俺は啓司さんと"ある約束"をした。

それを果たすために来たのだけど⋯

ゼントタナン、？ていうのかな。

とにかく今は不安しかない。