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二柱 ページ3

会議が終わり、各自帰ろうとすると……


産屋敷「あ、桜喜。少し待ってはくれないか?」

桜喜『はい。なに用でありますか?』


産屋敷に呼び止められ、桜喜は跪き用を聞く。


産屋敷「いいや、なに。いつも君には他の者以上に働いてもらっているからね。お礼になにか贈り物をと思って」


そう言うと、いつ間にかいた白髪の女童が手に持っていた小箱を産屋敷に渡す。


産屋敷「これを受け取ってほしい。妻、あまねと一緒に考えぬいて選んだんだ」


産屋敷から小箱を受け取り開けてみると、そこには……


桜喜『綺麗……』


そこにあったのは一つ金で縁どられた桜の花の首飾り。


桜喜『このような物。俺にはあいません』

産屋敷「そう言わずに、付けてほしい。君はどこか無理をし過ぎている。私には見えないが、この子が見て教えてくれる」


女童を一目見て、桜喜は決心したように首飾りを付け、女童と視線を合わせる。


桜喜『どうでしょう?』

女童「とてもよく似合っております。綺麗です」


その言葉に、少し苦笑いをして見せると、産屋敷へと視線を戻した。


産屋敷「それはずっと付けていてほしい。それにはもし君の身にないかあったさいに私まで伝達するよう念じを懸けておいた」

桜喜『お館様のお心遣いに、感謝いたします。それでは、俺はこれで』


今一度桜喜の頭を撫でた産屋敷は、どこか満足気に屋敷の中に消えていった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


首飾りに触れながら玄関へと向かうと、突如として背中に突進された。


桜喜『一体なに用だ!甘露寺!』


背後に引っ付いている甘露寺を無理矢理引っぺがして外へと投げる。


甘露寺「いったーい!桜喜ちゃん!酷いよー!」

桜喜『うるせぇ!大体突然人に体当たりしてくんなよ!』


どんな相手に対しても口調が強いため、甘露寺は気にせずに話しか続けた。


甘露寺「まぁまぁ!そんなことは言わずに!一緒に甘味屋さん行こ!」

桜喜『いかねぇ!甘いもんは嫌いなんだよ!』


そう言って駄々を捏ねる甘露寺を通り過ぎようとした時……


煉獄「待て。桜喜」

桜喜『んだよ』


いつも違った声色の煉獄に、桜喜は首だけを動かして振り返る。


煉獄「君がそう言う性格なのは知っている。だが、年上の者に対しての対応がなっていない。見直すべきだ」


そう告げる煉獄に桜喜は一つ舌打ちをすると、足早に煉獄に近づいた。

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Suzu - 続きが気になります!更新頑張って下さい! (2019年10月3日 19時) (レス) id: 186e5924cf (このIDを非表示/違反報告)
スゥ - すっごく面白いです!早く続きが読みたいですが、無理をせずに更新頑張って下さい! (2019年8月28日 1時) (レス) id: 186e5924cf (このIDを非表示/違反報告)
なきき - この話が大好きです!!!!!続き楽しみにしてます。頑張ってください (2019年7月15日 14時) (レス) id: cdddd9fcdb (このIDを非表示/違反報告)
りな - 面白くて好きです!続きを楽しみに待ってます。無理をせず少しづつ更新してください。応援してます!! (2019年6月2日 6時) (レス) id: 55c1958e88 (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - 続きが気になります!しっかりしたお姉ちゃんって感じが好きです!後、鬼舞辻との絡みも面白い!更新頑張って下さい! (2019年6月1日 23時) (レス) id: fb4eedb2d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ranki | 作成日時:2019年5月15日 22時

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