もしも、あの日 あの時 【赤葦】

小学二年生-？side - ページ7

Aがバレーを始めた。


正直、凄く嬉しかった。


だって、Aと一緒にいる時間が増えるんだから

でも、Aは誰かと話している様子も無くいつも一人でいる。

俺は、不思議に思っていたんだ。



ある日、母さんに話しがある、と呼ばれた。


その内容はAがバレー教室で、友達が出来ていない。

休憩時に話す相手がいない。

そんな内容だった。

母さんには
「Aちゃんが楽しい様に話してあげて」

そう言われた。だからAはいつも悲しそうだったんだ。

この時の俺は、
Aと会えるきっかけを作りたかった。
ただ、それだけだった。



そして、初めてAと話しに行ったら、前のAではない様な冷たい態度を取られた。

だからそれ以来Aとは全く話さなくなった。



もしも、あの時俺が諦めずもっといっぱい話していたら、Aと俺は、何気ない話しをする仲になっていたのかな？

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