俺に、守らせてや

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ライブも近くなってきて、今日はリハーサル。



休憩になってメイキングのカメラも先生もいなくなって、俺らは少し悪い空気。





そんな中でも俺は、




A、飯食っとんのやろか、とか。




呑気な事を考えてて、ほんまもんのアホやななんて冷静な考えが頭をぐるぐると回る。





部屋の端で水飲んでるやつとか、



これからあるドラマの台本読んでるやつとか、



鏡の前でまだ練習してるやつとか。






色んなやつがおるけど、これでもひとつなのがジャニーズWESTなんやなって思う。






藤井「しげは、なにがしたいねん」



汗だくになってタオルを片手に流星が俺の目の前に来た。




床にあぐらかいて流星を見上げてる俺と、



静かに冷たく俺を見る流星は、



いつものボケーッとした時とはちゃう。






「育てたいんや」



藤井「出来るんか？責任取れるん？」






低い声で問いただされて、




無性にイライラした俺は、




「授かった大事な命やろ！？捨てるわけにいかへんやん！！」





中間「しげ…！」






藤井「しげに子育てなんか出来んのかよ！！」



「…そんなんっ、頑張らんと分かれへんやろ！！」





流星が一番不安やと思う。




ずっと、俺と一緒に居ったんやから。




苦しいときも、楽しいときも、ずっと一緒におったやつやから不安やと思う。






ごめん、今だけは、その優しさに甘えさせてや。







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