#36 ページ36
．
Aは高校3年生。
あいつが来ぃへんかったっていうのに、俺は安心してた。
スマホも買ってやって、二人で楽しく暮らして。
「お父さん、」
「んー？」
「私、ピアノの先生になりたい」
「ええね、頑張りや」
「…Aはさ、」
「…おとんとおかん、どっちのとこで暮らしたい」
口から、ポロっと出てきた言葉。
言うはず、無かったんやけどな。
「…正直、母さんの所で暮らしてみたいって気持ちもあるよ」
「…父さんは、十分」
驚いた。
まだ、信じとるんやって。
あんな、虐待してきたあいつを、信じてたんや。
それよりも、十分って言われたことの方がショックで。
「…十分って、？」
「…もう、愛を注いでくれたでしょ」
「…もう、俺はいらへんってことか！！？」
ちゃう、こんなことを言いたいんちゃうねん。
こんな、しょーもない事で争いたくない。
「そういうことじゃないって！！」
「そういうことやろ！！！」
ごめん、ちゃうねん、A。
俺もわかってるから、なあ。
「…もう良いよっ、父さんなんてっ…！！」
俺のとこで暮らしてくれって、思ったことは何度もある。
あるけど、その思いを押し殺してきたんに、
爆発したんは初めてやった。
「…もしもし、神ちゃん。あそこの公園、行ったってくれへん？俺、…親失格やわ」
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ひろみ - 俺が家族になりたいのパスワード教えてほしんですが (2021年12月9日 23時) (
レス) id: cf14e52258 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ - パスワードを教えてほしんですが (2021年12月9日 23時) (レス) id: cf14e52258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神ジャス民緑 x他2人 | 作成日時：2018年11月18日 1時
