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画面の中のAが、想像以上に悲しい顔をしていて、俺は今までこいつの、そういう表情を見たこともなかったんだということに気づく。

子どものような甘い滑舌で、ゆっくりと話を進めるAは、なんていうか、こう言っちゃなんだけどめちゃくちゃ可愛い。






たしかに内容は、ただバカな女がサイテーな男にぱっと騙されたってだけって感じだった。

でもAのことだから、きっと真剣に好きで めちゃくちゃに傷付いて、もう自分に言い寄ってくる男なんて信じちゃダメだって、思ってしまってるのかもしれない。




「…Aも、普通の女の子だったんだね」

「なにそれ虫さん」

「いや僕はさ、どんな辛い経験をしたんだろうって思ってたんだよ。こんなに強いAを、恋から遠ざけてるものってなんだろうって」



いつもなら、その分かったような口調に苛ついていたはずだ。でも今なら分かる、虫さんは本当にAのことをよく見て、知っていることを着実に増やしていっていた、それだけだ。



「でも、違うんだねきっと」

「どういうこと?」

「こういう、ありきたりなことで、真剣に傷付く、めちゃくちゃ弱い女の子だったんだなって」

「よわい、」

「弱かったから、二度と傷つかないように、一生懸命生きてきたんだなって」





Aのことを知っている奴らに、どんな人かたずねると、8割くらいの奴が「強い女の子」だって答えると思う。俺だってそう答える。

アンチに屈せず、弱音も吐かず、やりたいことを全部実現するその姿は、「無敵」だって、何度も何度も思った。



無敵だから、あんなに無邪気に笑えるんだって、俺は、







和室で布団にくるまるAを見る。
小さな体で、あんなに一生懸命息をしている。






「無敵じゃなかったんだな、」


「え、なにとしみつ」


「いや俺、Aは無敵だって思ってたから」


「あー、うん、分からなくもない」



てつやが、ブッサイクな顔で頷く。
そして続ける。


「多分無敵だったよ、Aは。でも寂しくなっちゃったんだろうなあ、無敵でいるのは、孤独だから」

「孤独、」

「Aってなんか、ひとりで生きてるように見えなかった?」

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定期入れ(プロフ) - はるよさん» コメントありがとうございます!◎あのニコニコしたりょうくんに陰ながらめちゃくちゃやきもきされたい欲が滲み出た文になっちゃってます( ; ; )(笑) (2019年7月15日 15時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
はるよ(プロフ) - いつも楽しく拝見しております。私はりょうくん落ちを希望致します!過保護なりょうくん、、是非付き合ってほしいです!よろしくお願い致します。 (2019年7月14日 21時) (レス) id: 232a961ca6 (このIDを非表示/違反報告)
定期入れ(プロフ) - 怜さん» こちらこそありがとうございます!(^O^)◎そうなんです、りょうくん、正直めちゃくちゃ書きやすいんです(笑)コメント本当にありがとうございます! (2019年7月11日 11時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 定期入れさん» わざわざありがとうございます! あの溺愛っぷりを見てるとりょうくん落ちがいいです…けど他の方が仰ってるようにともやんもみてみたい…笑 (2019年7月10日 20時) (レス) id: 291ffdfed4 (このIDを非表示/違反報告)
定期入れ(プロフ) - なさん» コメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです( ; ; )ともやん推し嬉しいです◎ (2019年7月10日 9時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:定期入れ | 作成日時:2019年3月17日 17時

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