28(C side) ページ31
あれ、Aってそんなに酒強かったっけ?そう聞く前に、Aの目がとろんとしてきて、しまったと思った。
「…A、酔ってるね?」
「うーん、まあ、なかなか」
「やっぱ先にサブチャンネル撮るべきだったな〜」
虫さんが予約してくれた居酒屋は、さすが虫さん、個室でしかも角。人目は店員以外全くなく、俺らの話す内容が聞かれる心配はほとんどなかった。
着くや否やカメラを回そうとした俺に、とりあえず飲も!食べよ!とまくし立てたAは、中々のペースでグラスを空にしていった。
「んー、でもちば、シラフだとわたしたぶん、テキトーなことしか言わなかったよ」
「テキトーって?」
「当たり障りないエピソード」
「なに、面白くないってこと?」
「そうとも言う!!!」
ケラケラ笑うAは、いつものAとはやっぱり少し違う。
Aが酔ったところ、見たことあったっけ?なんとなく記憶を巡らせるけど、ない気がする。こんな笑い方するんだ。ちゃんと会話はできるけど、どこかふわふわしていて、隙だらけ。
「今からカメラ回して大丈夫?」
「うん、回して。使うかは虫さんに任せるし」
「ていうかこれ東海のサブなの?メンバー誰1人出てないのに」
「自分のチャンネルにコイバナなんか垂れ流したくないもーん」
えへへ、なんてこちらを見るから、どきりとする。あざとい、あざといよA、!
もう了承を得たし回すよ!?回すからね!?と、2人が写るようにカメラを置く。
「はい、楽屋です!」
「違う違うこれ俺らのじゃない」
「はい、寝室でーす」
「違うよAのチャンネルでもないよ」
「というわけで控え室です」
へへ、とか、ふふ、とか とにかく笑いながらずっとふざけるA。
酔ってさらに可愛くなるとか、それはもう反則じゃんか。
「というわけでね、たぶん先に上がってるであろう動画で、わたしのコイバナを披露するお約束をしたわけなんですけど」
「うん」
「何故か聞いてくれる相手が千葉です、不本意です」
「なんだってぇ」
「ふふ、あのねー、わたしがめちゃくちゃバカだった話していい?」
「ん?うん」
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定期入れ(プロフ) - はるよさん» コメントありがとうございます!◎あのニコニコしたりょうくんに陰ながらめちゃくちゃやきもきされたい欲が滲み出た文になっちゃってます( ; ; )(笑) (2019年7月15日 15時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
はるよ(プロフ) - いつも楽しく拝見しております。私はりょうくん落ちを希望致します!過保護なりょうくん、、是非付き合ってほしいです!よろしくお願い致します。 (2019年7月14日 21時) (レス) id: 232a961ca6 (このIDを非表示/違反報告)
定期入れ(プロフ) - 怜さん» こちらこそありがとうございます!(^O^)◎そうなんです、りょうくん、正直めちゃくちゃ書きやすいんです(笑)コメント本当にありがとうございます! (2019年7月11日 11時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 定期入れさん» わざわざありがとうございます! あの溺愛っぷりを見てるとりょうくん落ちがいいです…けど他の方が仰ってるようにともやんもみてみたい…笑 (2019年7月10日 20時) (レス) id: 291ffdfed4 (このIDを非表示/違反報告)
定期入れ(プロフ) - なさん» コメントありがとうございます!更新遅くて申し訳ないです( ; ; )ともやん推し嬉しいです◎ (2019年7月10日 9時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:定期入れ | 作成日時:2019年3月17日 17時