10 ページ12
「虫さんが味方についてくれるなら、それは心強いなあと思ってさ」
「僕のなかではりょうくんかともやんかにっちだなと」
「あれ結構候補いた」
「まあそこはメンバーのよしみって奴だね」
りょうくんにも幸せになってほしいじゃん？なんて言う虫さん。虫さんに彼女がいる理由、なんとなく分かる。こういうとこなんだよな。
「…ちょっと頑張ってみるよ」
「おっ」
「虫さんに背中押されちゃあね」
Aたちについていかなかった理由、それは、もう自信がなくなってしまったから。Aの近くにいると必死になってしまう自分が、すごく嫌いだった。
でも、もう大丈夫な気がする。
そもそも、Aが必死にならないような余裕ぶった男のことを好きになるわけなかったんだ。そこで意地張って、ほしいものに手を伸ばさないでどうするんだ。
「虫さん、ありがとう」
「…それは、Aを落としてから言ってよ」
「頑張るよ」
「手強いよ〜Aは！さすがのりょうくんでも簡単にはいかないね」
「もうそれは十分分かってる」
りょうくん、とAが俺を呼ぶその声色が好きだ。
無邪気に笑って近寄ってくるときのAの髪の香りが好きだ。
いじわるだね、と睨みつけるちっとも怖くないぶさいくな顔が好きだ。
好きなものを好きと言い続けるその真っ直ぐな姿勢が、好きだ。
そんなAの魅力を知っているのが自分だけならと、何度願ったことか。無茶な話だ。Aは万人から愛される魅力溢れる女の子。
「…それでも諦めきれないくらい、好きになっちゃったんだもんなあ」
「うわあ、それ真顔で言わないでよ、少女漫画みたいじゃん」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 278人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
定期入れ(プロフ) - はるよさん» コメントありがとうございます！◎あのニコニコしたりょうくんに陰ながらめちゃくちゃやきもきされたい欲が滲み出た文になっちゃってます（ ; ; ）（笑） (2019年7月15日 15時) (
レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
はるよ(プロフ) - いつも楽しく拝見しております。私はりょうくん落ちを希望致します！過保護なりょうくん、、是非付き合ってほしいです！よろしくお願い致します。 (2019年7月14日 21時) (レス) id: 232a961ca6 (このIDを非表示/違反報告)
定期入れ(プロフ) - 怜さん» こちらこそありがとうございます！（＾Ｏ＾）◎そうなんです、りょうくん、正直めちゃくちゃ書きやすいんです（笑）コメント本当にありがとうございます！ (2019年7月11日 11時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 定期入れさん» わざわざありがとうございます！ あの溺愛っぷりを見てるとりょうくん落ちがいいです…けど他の方が仰ってるようにともやんもみてみたい…笑 (2019年7月10日 20時) (レス) id: 291ffdfed4 (このIDを非表示/違反報告)
定期入れ(プロフ) - なさん» コメントありがとうございます！更新遅くて申し訳ないです（ ; ; ）ともやん推し嬉しいです◎ (2019年7月10日 9時) (レス) id: 671b98a10b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：定期入れ | 作成日時：2019年3月17日 17時
