・ ページ34
「優斗？お疲れ、どうしたの。」
「いえ、あの…�盒�Aいますか。」
「優斗…？」
「Aちゃん、」
6人の間を抜け、優斗は私の前にやってきた。
「あのさ、もしかして姉弟…？」
「ああ、俺らは従姉妹なんです。」
「そう、なんだ。」
さっきから喋り方が変に余所余所しいのは彼らがきっと私の正体を知ったから。
彼らがどれだけ漆戸Aのファンであったかを私は知ってるから、余計に喋れないんだろう。
「…あれ、なんで優斗が？ご両親は仕事？」
まあ、こういうときは普通両親がくるものだから不思議に思うのは当然だろう。
「あの人たちは子どもに無関心なんです、昔から。
だから俺たちの方がAちゃんといる時間の方が長いんスよ。」
「漆戸Aさん、っていうのは…」
「本当です。だけど、あれは芸名で本名はこっちですしいままで通り接していただけるとありがたいです。」
「え、でも」
「お願いします。私を、ただのマネージャーとして、�盒�Aとして見てください。」
「俺からも、お願いします。」
優斗も頭を下げてくれて、2人で頼み込む。
「分かった。俺らのマネージャーは�盒兇舛磴鵑世發鵑諭�」
ゆっくり顔を上げていくと、素敵な笑顔を見せてくれた彼ら。
その笑顔はまるで薬のようで、靄ががっていた心が少しだけ晴れたような気がした。
「�盒兇舛磴鵑辰�Aっていうんだね。」
「え、言ってなかったの？」
「ああ、そういえば…」
「それでよく何年もマネージャー出来てたな。」
「確かに…」
「まあまあ、いいじゃない。ね、“Aちゃん”！」
「え、慎太郎ずるくね？俺も呼ぶ！」
俺も、じゃあ俺も、と次々に名前を呼んでくれた。
まだちょっと距離がある感じはするけれど、その心配はそのうちいらないものになるだろう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2494人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミスト(プロフ) - めちゃんさん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい、すみません。他担の方にも楽しんでいただけてとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2020年8月23日 21時) (
レス) id: 8f2ed3f874 (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - くま。さん» コメントありがとうございます。返信遅くなってしまい、すみません。ご心配ありがとうございます！頑張ります！ (2020年8月23日 21時) (レス) id: 8f2ed3f874 (このIDを非表示/違反報告)
めちゃん(プロフ) - いつも更新有難うございます。スト担じゃない私ですが、面白いと思います！体調には気を付けてくださいね〜！！ (2020年8月19日 22時) (レス) id: 0e3b0babab (このIDを非表示/違反報告)
くま。 - 沢山更新されていて嬉しいです！でも無理なさらないでください！！これからも楽しみにしてます(^-^) (2020年8月18日 20時) (レス) id: 8ad60fd805 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミスト | 作成日時：2020年8月16日 0時
