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「うそ、」
ミラーで自分の顔を確認した森本さん。
いま気づいたのか。
「何かありました？」
赤信号が変わり、私はゆっくりとアクセルを踏む。
訪れた無言の時間が、何だか居心地悪い。
「私に話してみませんか？きっと楽になりますよ。」
「俺、そんなに顔に出てる…？」
「はい、とっても。」
驚いた顔をしたけど、そんなにバレていないと思ってたのだろうか。
女優をやっていたからなのか、人の顔色には人一倍敏感な私。
隠そうとしていても気づいてしまうのだ。
「…俺、ちゃんと頑張ってるかな。」
普段末っ子を感じさせない彼だけど、ミラー越しにちらりと見えた彼は眉を下げ、子どものように泣きそうな顔をしていた。
「森本さんは、十分に頑張ってますよ。」
この次の角を曲がればもう現場に着く。
私はそれを分かっていたのでわざと反対に曲がり、コンビニの駐車場に車を停めた。
そしてそのまま車を降りた私はコーヒーを2つ買ってまた車に戻った。
「これ、どうぞ。」
「あり、がとう。」
私は一口それを飲んだけど、森本さんは両手で握って一点を見つめたまま黙っていた。
「言われたんだ、所詮Jrだなって。
それほど実力もないし、何で呼ばれたんだって。」
どこの誰か、顔も知らない奴に沸々と湧き上がる怒り。
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ここあ(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2020年8月11日 3時) (
レス) id: e9acde96bc (このIDを非表示/違反報告)
PaSO(プロフ) - 毎回楽しく拝見させてもらっています。これから先、主人公の物語とSixTONESの物語がどう交錯するのか楽しみです。 (2020年7月31日 13時) (レス) id: 7d5749620b (このIDを非表示/違反報告)
ルル - とっても面白い！主人公がかっこいいです。文章の作りも分かりやすいです。更新楽しみにしてます (2020年7月29日 14時) (レス) id: a1ba471b47 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - とても面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年7月28日 16時) (レス) id: a16372e998 (このIDを非表示/違反報告)
9X9XGkELU2jFo1w(プロフ) - 凄い面白いです！ (2020年7月23日 9時) (レス) id: 2e83991e41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミスト | 作成日時：2020年7月14日 11時
