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田中さんの香水の匂いが微かに香る。
靴を脱いでドカドカ上がっていく松村さん。
靴を揃えてそれに続いて私も歩いていくと、既に彼は寝室へ入っていた。
「こら起きろ、寝坊してんだよ。」
松村さんは拳で田中さんの頭を小突いた。
それは指輪をしている方の手で、しっかり鈍い音が聞こえた。
「い、っ！」
頭を抱えてうずくまった彼は、ちらりと私の顔を捉えるとたちまち焦った顔つきに。
「田中さん、おはようございます。」
「おはよ、…俺やった？」
私が笑顔で頷けば、ベッドから飛び降りて走っていった。
遠くの方でやべえ！と大きな声が聞こえるが、これも何度目だろうか。
「行こっか、�盒兇気鵝�」
「はい。」
「ちょ、できた！準備できた！」
白シャツにジーパン、ピンクに染められた髪は寝癖でもはや芸術作品みたくなっていたが右手にキャップを持っているのでまあよしとしよう。
「行きますよ。」
田中さんの部屋を出た私たちは再び車へと向かう。
その途中、もう何十回目か分からない松村さんのお説教があった。
それがもはや母と子どもに見えてきて思わず笑うと、
「ねえ�盒兇気鵝�笑ってないで助けて！」
「うるせえ、おまえが悪いんだろ？
大体なあ＿＿＿＿」
いつもならきっと終わっていたのに、彼が私に話しかけたことでお説教が延長されたのは言うまでもないないだろう。
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ここあ(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2020年8月11日 3時) (
レス) id: e9acde96bc (このIDを非表示/違反報告)
PaSO(プロフ) - 毎回楽しく拝見させてもらっています。これから先、主人公の物語とSixTONESの物語がどう交錯するのか楽しみです。 (2020年7月31日 13時) (レス) id: 7d5749620b (このIDを非表示/違反報告)
ルル - とっても面白い！主人公がかっこいいです。文章の作りも分かりやすいです。更新楽しみにしてます (2020年7月29日 14時) (レス) id: a1ba471b47 (このIDを非表示/違反報告)
ももか - とても面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年7月28日 16時) (レス) id: a16372e998 (このIDを非表示/違反報告)
9X9XGkELU2jFo1w(プロフ) - 凄い面白いです！ (2020年7月23日 9時) (レス) id: 2e83991e41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミスト | 作成日時：2020年7月14日 11時
