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「樹くん、」
2階の窓枠に腰かけ、こちらを見下ろす彼の手には甘ったるいいちごミルクのパックが握られていた。
ああ、甘い匂いの正体はこれか。
「Aちゃんだいじょーぶ？
掛かってない？」
「うん、大丈夫、だけど…」
「で、お前ら後輩相手に何してんの？」
片方の口角だけ上げて、ふにゃんと笑った樹くんはいつもと何も変わらなかった。
けど、次に先輩たちに向けられた視線は見たことないくらい鋭かった。
「なに、Aちゃんに嫉妬してんの？
てか俺前言ったよな？二度と関わんなって。
耳無いの？聞こえてなかったの？」
「何で、そこまでこの女に執着するのよ！
こんな地味で取り柄のない様な女より私の方がいいに決まってるし、私のが樹くん好きだし、それに」
「関係なくね？つーか、これ以上俺の好きな子貶したら女だろうと容赦しねーからな。」
バッサリ切り捨てられた先輩は、いまにも泣きそうな顔をしていた。
この人以外にも樹くんに好意を持っている人がいたらしく、絶望の表情が目に見えて分かった。
好きな人にこんなこと言われるなんて、辛すぎるな。
「あとさ、その子北斗の溺愛するたった1人の妹だから。んで、俺のだあいすきな女の子。そんな子に手出したってちゃんと理解しとけよ？」
「え…」
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るん(プロフ) - コメント失礼します。すごく好きな作品です！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月26日 23時) (
レス) id: 41fb097b0e (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - meggieさん» ありがとうございます！私もこんなお兄ちゃん欲しかったです(泣) (2020年4月19日 1時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
meggie(プロフ) - お疲れ様です！私も北斗くんのような兄が欲しかったです！妹想いだけど、ツンデレなところがすごく好きです。 (2020年3月25日 14時) (レス) id: 4d00454950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミスト | 作成日時：2020年3月11日 21時
