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風のような速さで駆けて行った2人を見送り、私も下駄箱へ。
大丈夫かな、私ちゃんといつも通りだったかな。
『仮に俺がモテてたとしても、俺好きな人いる
しなあ。』
そう言ってたときのジェシーくんの顔が、頭から離れない。
幸せそうだけど、辛そうな複雑な顔。
誰がそんな顔させてるの？
苦しいなら、辛いなら、そんな子やめて私にしなよって自分勝手な言葉を頭で並べる。
ジェシーくんにあんな顔させる想い人が憎らしくて、そして羨ましい。
私には向けてくれない感情を、表情を見せる相手が。
私はその立場になれないのか、変わりは無理なのか。
いくら考えても決まった答えしか出ないくせに、頭を悩ませては溜息を吐く。
「あ、やっと来た！遅いじゃない！」
「びっ、くりした…」
下駄箱に1番近い角を曲がってすぐ、たっていたのは昨日の集団。
私の顔を見るなりヒステリックに怒鳴った。
そのなかには朝見かけた人もいて、なんか目元が真っ赤になっている。
「あんた、北斗くんと話してたらしいわね。」
「…まあ、」
「北斗くんはね、あんたみたいな根暗が話しかけていい存在じゃないのよ？！」
そんなこと言われても兄妹だし。
「北斗くんもブスに興味はないのよ！
ちょっと話しかけられたからっていい気になってんじゃねえよ！」
全部間違ってるから。
話しかけてきたのは向こうからだし、北斗はギャルとか騒がしい人が苦手なの。
そう反論しようにも、周りの人たちまでわたしを責め始め反論の余地はなかった。
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るん(プロフ) - コメント失礼します。すごく好きな作品です！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月26日 23時) (
レス) id: 41fb097b0e (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - meggieさん» ありがとうございます！私もこんなお兄ちゃん欲しかったです(泣) (2020年4月19日 1時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
meggie(プロフ) - お疲れ様です！私も北斗くんのような兄が欲しかったです！妹想いだけど、ツンデレなところがすごく好きです。 (2020年3月25日 14時) (レス) id: 4d00454950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミスト | 作成日時：2020年3月11日 21時
