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「別に気にしてないよ。」
「…本当？」
時々、本当に兄なのか？って思うくらい幼く見えるときがある。
私の機嫌を伺うように問いかける北斗に、うん、と返事をする。
「慎太郎と何話してたの。」
「ジェシーくんと慎太郎くんの間に何があったか聞いてね。ジェシーくんの好きな子の話だったの。」
「あー、それは辛かったな。」
「弱音は吐きたくない。けど、どれだけその子がジェシーくんに愛されてるか、知っちゃったから、辛い。」
不思議なもので、言葉にすると涙が出てきそうになった。
下唇をきゅっと噛んで耐えると、それに気づいた北斗がやめとけ、と優しく言った。
「全部話してみ。聞いてやるから。」
「っ、正直、無理だって思った。
詳しくは言えないけど、ジェシーくん、すっごい酷いことされてるのにまだその女の子好きって言うんだよ？絶対、私のが好きなのにっ、それなのにまだ好きって、もう勝ち目ないじゃんかあ…。」
北斗はなにも言葉を出さず、ただ私の頭を撫でていた。
子どもみたいに泣いて、泣いて、明日はきっと目が腫れてるんだろうなって思いながらまた泣いた。
ひぐ、としゃくりあげる声が部屋に響いている。
「どう？もう大丈夫そう？」
「ん、」
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るん(プロフ) - コメント失礼します。すごく好きな作品です！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月26日 23時) (
レス) id: 41fb097b0e (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - meggieさん» ありがとうございます！私もこんなお兄ちゃん欲しかったです(泣) (2020年4月19日 1時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
meggie(プロフ) - お疲れ様です！私も北斗くんのような兄が欲しかったです！妹想いだけど、ツンデレなところがすごく好きです。 (2020年3月25日 14時) (レス) id: 4d00454950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミスト | 作成日時：2020年3月11日 21時
