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「あ、もしもし北斗？慎太郎だけど。
…え？いるよ？うん、あー、ごめんね俺が連れ回しちゃった。やっぱたろぴにも悩みってあるじゃなあい？…うん、それはごめん。だけどAじゃなきゃ駄目だったの。だからあんま怒らないでね。ん？いーよ！俺が送ってくから！じゃあ！」
なんか強制的に電話を切ったようにみえたけど、大丈夫…？
慎太郎くんは私にはスマホを返すと、立ち上がった。
「さ、帰ろっか。」
「うん、そうだね。」
何度か断ったけど、結局家まで送ってくれた慎太郎くん。
その間も話題は尽きることなく、ずっと笑っていられた。
「あ、ここなの。」
「おー、ここが北斗とAの家かあ！
でけえな！！」
「大我ちゃんの家のがでかいよ。
お坊ちゃんだから。」
「え、まじ？でもなんかそんな感じする…。」
「おいA！お前、こんな時間まで」
私服に着替えた北斗が、玄関から顔を出し私に怒鳴った。
びくり、と肩を震わせるとそれを見ていた慎太郎くんがまあまあと声を出した。
「俺、電話でも言ったけどAに大切な話があったの。北斗はそれでもAを責める？」
「慎太郎くん、」
「Aを勝手に連れ回したのは俺だから、怒るなら俺にしてよね。そんなんだったら、可愛い可愛いAちゃんに嫌われるぞっ！」
慎太郎くんはかっこいい。
人として、尊敬できる部分が沢山ある。
自分の意見を主張するのでさえ億劫になるいまの世の中で間違ってることを間違っていると、はっきり言える彼はすごくかっこいい。
もし慎太郎くんがいなかったら、きっと不機嫌な北斗の機嫌をとるために私は謝り続けただろう。
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るん(プロフ) - コメント失礼します。すごく好きな作品です！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月26日 23時) (
レス) id: 41fb097b0e (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - meggieさん» ありがとうございます！私もこんなお兄ちゃん欲しかったです(泣) (2020年4月19日 1時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
meggie(プロフ) - お疲れ様です！私も北斗くんのような兄が欲しかったです！妹想いだけど、ツンデレなところがすごく好きです。 (2020年3月25日 14時) (レス) id: 4d00454950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミスト | 作成日時：2020年3月11日 21時
