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「Aがジェシーの財布拾ってあげたんでしょ？」
「そう。でもそのときは名前聞き忘れちゃって、一生会えないと思って絶望したね。」
「っはは、大袈裟すぎない？」
「そうでもないんだな。」
あのときは本当に自分を呪おうと思った。
某通販サイトで藁人形を調べようとしてた位には。
「で、その日に俺とも出会ったと。」
「あのときまじでびっくりしたんだからね？
初対面であんな風に話し掛けられて、終わったと思った。」
「そんなふうに思ってたの？！」
「だって滅茶苦茶制服着崩してたし、髪染めてるし私と住む世界が違いすぎたんだもん。」
「なにそれ。」
やっぱ、北斗と兄妹だねって笑う慎太郎くんはいつもとは違って大人しい。
「俺、いつもうるさいわけじゃないからね？」
「え、」
顔に出ていたのか、口に出ていたのか(後者だった場合直ちに病院に行こう)慎太郎くんはまた笑う。
「ジェシーさ、好きな子がいるんだ。」
「…うん、知ってる。」
私が彼に恋する上で忘れてはいけない大切なことを、若干忘れかけていた。
真面目な顔になった慎太郎くんは、歩いていた足を止めた。
「…聞いてくれる？
俺とジェシーの、昔話。」
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るん(プロフ) - コメント失礼します。すごく好きな作品です！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月26日 23時) (
レス) id: 41fb097b0e (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - meggieさん» ありがとうございます！私もこんなお兄ちゃん欲しかったです(泣) (2020年4月19日 1時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
meggie(プロフ) - お疲れ様です！私も北斗くんのような兄が欲しかったです！妹想いだけど、ツンデレなところがすごく好きです。 (2020年3月25日 14時) (レス) id: 4d00454950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミスト | 作成日時：2020年3月11日 21時
