○ ページ24
「ご注文は？」
「Aセット2つで、ドリンクがコーラ！」
「両方？」
「うん！」
注文を取り、カウンターに入り準備を始める。
何だか視線を感じて振り向くと、にこにこした顔で私を見る慎太郎くんとジェシーくん。
そしてなぜか横に並んで同じ体制の樹くん。
「あのぅ…なに？」
「いや、別に？」
「なんかさ、友だちが働いてるの見るの新鮮だよね。」
「うん。」
恥ずかしい…。
3人の視線を背中に受けながら私はせこせこ準備を進める。
「…ねえ、樹くん。」
「なあに、Aちゃん。」
顔ゆるゆるだけど。
あのときの怖い顔からは想像できないほど表情筋が緩んでるんだけど。
「見てないで手伝ってよ。」
「はーい。」
どんな顔してても可愛いなあ、とか本当なのかよく分からないセリフを呟きながらキッチンへと入ってきた樹くんは冷蔵庫からケーキを取りだし皿に出した。
私も2人分の飲み物を用意して、お盆に載せる。
「はい、どうぞ。」「ほらよ。」
「うわ、超美味そうじゃん。」
「こーちが作ってんだぜ？」
「え、そうなの？！」
「おう。」
一口ケーキを食べた2人は子どもみたいに目を輝かせ、ケーキの美味しさに感動していた。
その姿にほっこりして、いつのまにか緊張もどこかへ飛んでいた。
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るん(プロフ) - コメント失礼します。すごく好きな作品です！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月26日 23時) (
レス) id: 41fb097b0e (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - meggieさん» ありがとうございます！私もこんなお兄ちゃん欲しかったです(泣) (2020年4月19日 1時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
meggie(プロフ) - お疲れ様です！私も北斗くんのような兄が欲しかったです！妹想いだけど、ツンデレなところがすごく好きです。 (2020年3月25日 14時) (レス) id: 4d00454950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミスト | 作成日時：2020年3月11日 21時
