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「ま、北斗と樹来たら大丈夫かな。」
そう言った慎太郎が窓の鍵を締めようとした時、なんだか嫌な予感がした。
そっからはもう、全部がスローモーションに見えた。
ホースを持った手に力が入ったのが分かり、俺の体は知らないうちに動いていた。
慎太郎を押しのけ窓を超えると、いままで出たことないくらいのスピードで走り出しAの小さな体を自分の方に引き寄せていた。
そのスピードは自分で抑えられなくて、勢い余り地面に倒れ込む。
背には冷たい水が掛かり、服が体に張り付き不快感を覚える。
けど顔には出さないように、自分の胸元に顔をうずめて目を瞑るAに声をかけた。
「大丈夫、じゃないか…。
ごめん、助けるの遅くなって。」
「っ、じぇし、く…」
黒い瞳がゆらゆら揺れて、次第に涙が溢れ出した。
強い女の子、そう思っていたけれど目の前のAは子どもみたいに泣いている。
「なあんで泣くの。怖かった？」
「う、」
「よしよし、大丈夫だよー。」
俺はこうして背中をさすり、話しかけることしか出来ないけどそれでも君の力になれていたらいいな。
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るん(プロフ) - コメント失礼します。すごく好きな作品です！更新楽しみにしてます！！ (2020年4月26日 23時) (
レス) id: 41fb097b0e (このIDを非表示/違反報告)
ミスト(プロフ) - meggieさん» ありがとうございます！私もこんなお兄ちゃん欲しかったです(泣) (2020年4月19日 1時) (レス) id: 7c4afbf00c (このIDを非表示/違反報告)
meggie(プロフ) - お疲れ様です！私も北斗くんのような兄が欲しかったです！妹想いだけど、ツンデレなところがすごく好きです。 (2020年3月25日 14時) (レス) id: 4d00454950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミスト | 作成日時：2020年3月11日 21時
