シン友 third (ページ41)

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○ ページ41

「きょもとAっていつくらいに出会ったの？」

「んーと、いつだっけ。」

「俺が高１のときだから…Aは中学入ったばっかとかじゃね？」

「そっか。」

「どんな出会いだったの？」

んー、と腕を組んで少し考えたこーちに北斗が声を掛けた。

「あれじゃん、こーちのカフェに行ったときたまたま京本もいたんだよ。

そこで仲良くなって」

「それ以上喋んな！」

もう樹は半泣き状態だ。

うざがる北斗に無理やり引っ付き、耳を塞いでいる。

「大我が好きって言いだしたときはびっくりしたなあ。」

「中学生と高校生でしょ？すげえな、なあジェシー。

ジェシー？」

「…あ、うん、だな。」

「なんか機嫌悪い？」

「え？」

機嫌悪いのか？俺が？

でも、なんでそんなこと、

「ジェシー、もしかして」

「みんな！これ超美味しいよ！」

にこにこ笑うAは、こんな俺の嫌な感情になんてきっと気づいていない。

それを悟られたくない俺は無理に口角を上げてAに話しかけた。

笑うことって、こんなに辛いことだったっけ。

ただの親友のはずなのに、俺は友人にさえ独占欲を抱くのか？

自分で自分が、なんだか気持ち悪く感じた。

「A、これあげるよ。」

「あ、ありがとう大我ちゃん！」

「ん、」

あれ、普段からこんなに距離近かったか？

なんだかやけに2人の距離が気になるきがする。