シン友 third (ページ15)

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○ ページ15

「一緒に帰ろうか、A。」

「…うん、ありがとう。」

ジェシーくんの少し後ろを歩いていれば、わざわざ立ち止まって隣に並んでくれた。

久し振りに会話をして、ああやっぱり私はジェシーくんのことが好きなんだって実感させられた。

バレないようにジェシーくんを下から眺めていると、それに気づいた彼は照れくさそうに笑った。

きゅんきゅんしすぎて、胸が痛い。

幸せな痛みを感じながら、私はカフェまで足を進めていた。

「せっかくだから、ジェシーくん何か飲んできなよ。」

「そうしようかな、ありがとう。」

2人でカフェに入ると、中には既に北斗がいた。

「今日は2人？」

「そうなの。ジェシーくん何飲む？」

「んー、コーラ貰おうかな。」

「ん、優吾くん、コーラ1つお願いしていい？」

「はいよ。」

「じゃあ、私着替えてくるから待っててね。」

「ん、分かった。北斗ぉー！」

「んだよ、くっつくなって。」

呆れたように、でも嬉しそうな顔でジェシーくんをあしらう北斗に微笑ましくなった。

「今日はジェシーと一緒なんだね。」

「わ、ちょっと、急に話しかけないでよ。あと、ノックしてからドア開けてって言ってるじゃん。」

エプロンを付けていると、いきなり声をかけられて驚いた。

大我ちゃんは癖なのかノックをせずにドアを開けてくる。

何度言っても直してくれないから、もう諦めてるけど。

エプロンの紐を結んで、大我ちゃんと2人店に戻った。