シン友 third (ページ14)

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でも、なんて言ったらいい？

佐藤さんは私のこと友だちだと思ってないの、って？

そんなこと言ったところで信じてもらえる？

いま私よりも一緒にいる彼女のこと、疑ったりするのかな？

「もしかして、佐藤となんかあった？」

「え…」

「佐藤が一緒に飯食うようになってからA全然来なくなったし、そうかな？って。」

この場合、私はどう答えるのが正解なのだろうか。

考えたところで私の小さな脳みそでは正解は見つからない。

けどジェシーくんの私を見つめるその目が、嘘をつくことを許してくれなかった。

仮に私が嘘をついたとして、全て見抜かれてしまうような気がした。

「私、佐藤さんに嫌われてるみたいなの。」

頑張って、笑えてる？

へらっと笑っていたジェシーくんの顔が、一瞬にして変わる。

悲しそうな顔。

「…なんか、聞いたの？」

「この前、たまたま聞いちゃったの。
佐藤さん、慎太郎くんが好きなんだって。私が仲良しだから利用しただけだって、言ってた。」

わざと日付のことは言わなかった。

言ってしまうとジェシーくんは何も悪くないのに、自分を責めてしまいそうな気がしたから。

「俺、言おうか？」

「やめて、何も言わないでいいよ。」