シン友 third (ページ1)

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行方と心配ページ1

side Juri

「樹、顔緩みすぎ。」

「本当だ、キモイね。」

相変わらず言葉が辛辣なこーちときょもの言葉を聞き流しながら、俺は仕事をこなす。

仕事、とは言ってもAちゃんに頼まれた代理の仕事だけど。

今日は補習もあって、正直疲れていたけどスマホを開いた瞬間のAちゃんからの通知に即元気を取り戻した。

それに何より俺に頼ってくれたことが嬉しかった。

まあ北斗にすごい目で見られたけどもはやそれくらいでは傷つかない。

鼻歌を歌いながら食器を片付け、皿を洗う。

からんからん、と耳に心地よい音が届きほぼ反射的に声を出せば片手を上げたジェシーとその奥に慎太郎が立っていた。

「あれ、お前ら部活終わり？」

「そう！俺ら2人とも今日親いないから飯食いに来た！」

「あれ、おいジェシー。Aは？」

「A？なんで？」

客は北斗とジェシーと慎太郎しか居らず、きょももカウンターに座っていた。

こーちが2人に水を出したとき、Aちゃんについての質問をした。

確かに、Aちゃんの遅れてくる理由は文化祭の実行委員の仕事があるから、だった。

でも、確かジェシーも一緒だったはず。

「ああ、俺部活の方でやることあってそっち優先しなくちゃいけなかったんだけど、早めに終わってさ。そっから担任に会いに行ったけど、もう終わったって言われたよ？」