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♯10 ページ10
「なあAはさ、自分が錦戸くんのこと、嫌いなんかそうでもないんかハッキリせえへんから、むしゃくしゃしてるんやろ？」
Aは質問を受け、一旦冷静になって考えた。
「まあ、そうなんかなあ」
「やったらさ、もし春華が錦戸くんのことが好きで、告白する、って言ったら、どう思う？」
「それは……」
Aは、どうも思わんよ！と断言できなかった。
うつむいて、言葉を濁す。
「でさ、錦戸くんがオッケーして、付き合うことになったって言われたら？」
「いっ……」
嫌、と言いかけた。
自分に向けての"嫌"より、何倍も負の感情が強い"嫌"だった。
春華はAの顔色を伺いつつ、話を続ける。
「ほら、簡単に答え出たやん。Aは錦戸くんが好」
「好きなわけないやろ！」
ごめんなさい。
これは、言い訳にしか聞こえないだろうけど。
好きなわけない、って
勝手に口が動いたんです。
勝手に声帯が震えたんです。
「あーあー、そうでしたねー」
Aは、棒読みでそう言った春華を見て、自分はもう末期だと察した。
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ぷうり - 頑張って下さい(⌒▽⌒) (2016年4月6日 16時) (
レス) id: 55a7ed3532 (このIDを非表示/違反報告)
☆*:.｡.楓.｡.:*☆ - 応援してます！ 頑張ってください( ´ ▽ ` )ﾉ (2016年4月5日 22時) (レス) id: 443f7e83fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青jam | 作成日時：2016年4月4日 19時
