検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,982 hit

♯4 ページ4

錦戸が開けた扉を閉められないままでいると、たんたんたん、と階段をおりる音が上のほうから聞こえてきた。


「あっ、亮おはよぉさん」


錦戸の2つ上の階に住む、彼と同い年の安田章大だ。


「おーい、亮、おはよー」


安田がもう一度挨拶をしたが、錦戸は振り払われた手を眺めたまま反応しない。


「なしたん?左手見つめて、お地蔵さんみたいに固まって」


安田が肩を叩くと、錦戸はようやく口を開いた。


「章ちゃん、オレ、もう」

そこまで言って、うわぁぁぁと悲鳴をあげ崩れ落ちる。扉のバタンと閉まる音が、階段に鳴り響いた。


「ちょ、亮⁉どしたどした、話聞かせて」


このように、安田は錦戸の良き友である。
そんな親切な友に錦戸は訴えかけた。


「森山Aがぁ、オレを見て嫌そうな顔すんねん!ひどいと思わん⁉」

グズッと息継ぎをする。

「でなぁ、森山さんが好きやねん!めっちゃ冷めてて怖いけどな、大好きやぁ!真顔は世界一恐ろしいけど!」


錦戸はもう支離滅裂である。矛盾だらけだ。

でも、安田はそんなグダグダな演説もしっかりと受け止め、理解して、優しく賛同する。
錦戸が安田によく相談や、アツイ話を持ちかける理由は、ただ仲のいい友達だからというだけでなく、あたたかい彼の性格も関わっているのかもしれない。


「そうかー、じゃあ僕からちょっとAちゃんに言うてみるわな」


コクコクと激しく頷く錦戸。

安田はAのクラスメートでもある。

♯5→←♯3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.4/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
設定タグ:関ジャニ∞ , 錦戸亮 , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぷうり - 頑張って下さい(⌒▽⌒) (2016年4月6日 16時) (レス) id: 55a7ed3532 (このIDを非表示/違反報告)
☆*:.。.楓.。.:*☆ - 応援してます! 頑張ってください( ´ ▽ ` )ノ (2016年4月5日 22時) (レス) id: 443f7e83fe (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:青jam | 作成日時:2016年4月4日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。