♯13 ページ13
ガチャリ、ガチャリ。
「うわ」
「あっ……」
Aは開けたばかりのドアを閉めそうになった。
まさか、2日連続で玄関口で硬直することになるとは。
「おっはよ、森山さん!」
懲りない奴だ。
今日も錦戸はゴキゲンである。
「森山さんに一番に挨拶できて、オレ嬉しいわ」
そう言って、あの輝かしい笑顔を見せつける。
惜しげもなく、かっこいいやろ、と言わんばかりに。
Aが思うに、錦戸は無自覚ナルシストだ。
そんな、自己愛が強いことに気づいていない性格、嫌い。
そのくせ、やっぱりかっこいいから、よけい嫌い。
昨日のようにならないように、Aはそそくさと階段をおりた。
女番長の脅しのおかげもあってか、錦戸は追いかけにこなかった。
良かった、無駄な体力を使わずに済んで。
錦戸への苦手意識を再確認した朝だった。
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ぷうり - 頑張って下さい(⌒▽⌒) (2016年4月6日 16時) (レス) id: 55a7ed3532 (このIDを非表示/違反報告)
☆*:.。.楓.。.:*☆ - 応援してます! 頑張ってください( ´ ▽ ` )ノ (2016年4月5日 22時) (レス) id: 443f7e83fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青jam | 作成日時:2016年4月4日 19時